為替
ここ2週間の豪ドルの対円レートは、小幅に下落しました。期間前半は、米国で発表された9月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことなどから米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げ観測が高まり、米豪間の金利差拡大から豪ドルは下落しました。その後、17日に公表された豪州準備銀行(RBA)の議事要旨がタカ派的な内容だったことや、18日に発表された中国の7-9月期のGDP成長率が市場予想を上回ったことなどから、豪ドルは上昇しました。しかし、期間前半の下落を埋めるほどの上昇とはならず、期間を通しては豪ドルの対円レートは小幅に下落しました。
金利
ここ2週間の豪州3年国債利回りは、上昇しました。中東情勢の混乱から投資家のリスク回避姿勢が強まる中、米国の9月CPIが市場予想を上回ったことなどから、米国では追加利上げ観測が高まり、米国国債利回りが上昇したことによって、期間前半の豪州3年国債利回りは概ね横ばいの推移となりました。その後は、17日に公表されたRBAの議事要旨がタカ派的な内容だったことなどから、豪州3年国債利回りは上昇(債券価格は下落)しました。
(2023年10月26日)
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