為替
ここ2週間の豪ドルの対円レートは、わずかに下落しました。10月3日に開催された豪州準備銀行(RBA)の金融政策決定会合は、ブロック新総裁が就任してからの初会合となりましたが、政策金利は据え置かれました。据え置きは市場予想の通りで、声明文についても大きな変更はみられませんでした。一方、9月央のFOMC(米連邦公開市場委員会)では2024年に見込まれている利下げの開始時期が後ずれするとの見通しが示されていたため、豪ドルは対米ドルで下落しました。また、米ドル円レートは一時1米ドル=150円をつけた後、為替介入への警戒感等から米ドル高円安が一服しました。これらを背景に、豪ドルの対円レートは、期間を通してわずかな下落となりました。
金利
ここ2週間の豪州3年国債利回りは、低下しました。期間前半は、9月央のFOMC以降、米国国債利回りが上昇したことに連れて、豪州の3年国債利回りも高い状態が継続しました。しかし、期間後半には、RBAの金融政策決定会合で政策金利が据え置かれたことや、イスラエル・パレスチナ情勢の緊迫化によって投資家のリスク回避姿勢が強まったこと等から、豪州3年国債利回りは低下(債券価格は上昇)しました。
(2023年10月12日)
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