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moomooアプリの国内ダウンロード数が150万を突破し、ユーザーが増えているmoomoo証券。
2022年の日本への参入当初は米国株取引しかできませんでしたが、徐々にサービスを拡大。現在は、日本株、投資信託、NISAなども取引できるようになりました。
そこで本記事では、moomoo証券で取引できる商品の各種手数料を整理してお伝えします。
「『moomoo証券の手数料は高い』って聞いたけど、実際はどうなの?」
「口座開設をするにあたり、手数料を確認しておきたい」
「SBI証券や楽天証券と比べてどうなの?」
のような疑問を持っている人は、参考にしてください。
結論を先に伝えると、moomoo証券の手数料は総じて安く、低コストで取引を始められます。
詳しく見ていきましょう。
\moomooアプリは世界で2,400万ダウンロード/
■おことわり
本記事で「米ドル」を「日本円」に換算する場合、記載がない限り、為替レートは1米ドル=150円で計算しています。
1. moomoo証券における「米国株・ETF」の手数料

moomoo証券の米国株取引の手数料コースには「ベーシックコース」と「アドバンスコース」の2種類があり、事前にどちらかを選ぶ必要があります(デフォルト設定では「ベーシックコース」)。
比較表で具体的な手数料を紹介します。
■moomoo証券の「手数料コース」の比較表
ベーシックコース | アドバンスコース | |
特徴 | 「約定代金」で 手数料が決まる |
「約定株数」で 手数料が決まる |
取引 手数料 |
約定代金の0.132% ※上限22米ドル ※約定代金8.3米ドル以下は無料 |
1株あたり 0.00539米ドル ※最低手数料は1.08米ドル/注文 |
システム 利用料 |
なし | 1株あたり 0.0055米ドル ※最低利用料は1.1米ドル/注文 |
現地精算 費用 |
なし | 1株あたり 0.006米ドル |
為替 手数料 |
1米ドルあたり0.25円(スプレッド) |
※ 手数料はすべて税込み
おすすめの手数料コースは、取引スタイルによって異なります。しかし、迷ったら口座開設後に標準で設定されているベーシックコースのままで大丈夫です。
理由も含めて解説します。
1.1.「ベーシックコース」は「約定代金」で手数料が決まる

ベーシックコースは1取引あたりの約定代金(約定価格×株数)に応じて取引手数料がかかるプランで、初心者や米国株をたまに取引する人におすすめです。
■「ベーシックコース」の手数料体系
約定代金 | 取引手数料 |
8.3米ドル以下 |
無料 |
8.3米ドル超~ |
約定代金×0.132%(税込) |
166,66.666米ドル以上 |
上限:22米ドル(税込) |
ご覧のように、通常の取引手数料は「約定代金×0.132%(税込)」で、これは業界最安水準※。そして、約定代金8.3米ドル(日本円で1,250円程度)以下の場合の取引手数料は無料となっています。
※ 主要ネット証券(口座数上位5社:SBI証券、三菱UFJeスマート証券(旧auカブコム証券)、松井証券、マネックス証券、楽天証券)で比較(2024年10月28日時点)
そのため、米国株の少額取引をするなら、取引手数料の無料条件があるmoomoo証券は有力な候補になります(日本円から米ドルに両替するときに、1米ドルあたり0.25円の為替手数料が発生します)。
さらに、1取引の約定代金が166,66.666米ドル(日本円で250万円程度)以上の場合の取引手数料は22米ドル(日本円で3,300円程度)となり、これ以上はかかりません。
SBI証券や楽天証券の米国株の通常の取引手数料は「約定代金×0.495%(上限22米ドル)」なので、moomoo証券(ベーシックコース)なら他社より4分の1程度の取引手数料で米国株を買うことができます。
■「ベーシックコース」が向いている人
- 米国株をたまに取引する人
- 約定代金が8.3米ドル以下の人(取引手数料無料の適用条件)
- 約定代金が1,651米ドル(25万円程度)以下の場合
1.2.「アドバンスコース」は「約定株数」で手数料が決まる

アドバンスコースは1取引あたりの約定株数に応じて取引手数料がかかるプランで、一度にまとまった株数を取引する人や、株価の高い銘柄を買う人におすすめです。
公式サイトには「約定株数が200株までの取引手数料は一律1.99米ドル(税込2.18米ドル)」と書かれていますが、以下の表の内訳の赤文字の合計のことを指しています。
■「アドバンスコース」の手数料体系
取引手数料 |
0.0049 米ドル/株(税込0.00539米ドル/株) 最低手数料:0.99米ドル/注文(税込1.08米ドル/注文) |
システム 利用料 |
0.005 米ドル/株(税込0.0055米ドル/株) 最低利用料:1米ドル/注文(税込1.1米ドル/注文) |
現地精算 費用 |
0.006 米ドル/株 |
ご覧のように、アドバンスコースでは「取引手数料」と「システム利用料」と「現地精算費用」の3つの手数料がかかり、その合計が徴収されます。
ただし、約定株数が200株までは最低コストが適用され、合計1.99米ドル(税込2.18米ドル)の手数料で済みます(赤文字の合計)。
つまり、アドバンスコースの場合は、約定株数が1株でも10株でも100株でも、200株までなら一律2.18米ドル(約330円)の手数料で米国株を買うことができます。
他社の場合、200株を買うと手数料は上限の22米ドル(約3,300円)に達するケースが多いので、moomoo証券(アドバンスコース)なら10分の1程度の手数料で米国株を買うことができます。
なお、200株以上を買う場合の手数料は、moomoo証券の「手数料シミュレーション」で簡単に算出できます。

使い方は簡単で、株価と数量を入力して、「手数料を計算する」をクリックするだけ。株価500米ドルの銘柄を300株買う場合の手数料は、「4.77米ドル」と表示されます。
最近の為替レートは1米ドル=150円なので、日本円だと「約715円」の手数料ということになります(実際は為替手数料もかかります)。
■「アドバンスコース」が向いている人
- 取引金額の大きい人
- 1回あたり200株以上を取引する人
\米国株取引の手数料コースは2種類/
1.3. 2つの手数料コースの選び方のヒント

moomoo証券で米国株取引の手数料コースは、「200株以下の取引で、かつ約定代金が1,651米ドル以下の場合」はベーシックコースのほうが手数料が安くなる傾向があります。
ただし、米国株取引に慣れるまでは200株以下の取引がほとんどのはずなので、約定代金が1,651米ドル(25万円程度)より高くなるか安くなるかで手数料コースを選ぶことをおすすめします。
そして、「約定代金が1,651米ドル(25万円程度)」で「何株」くらい買えるかを説明するために作成したのが次の表で、株価116.66ドル(2025年2月3日終値)のエヌビディア(ティッカー:NVDA)をmoomoo証券で購入するときの手数料を2つのコースで比較しています。
■「エヌビディア」を買うときの手数料を比較
約定株数 | ベーシック コース |
アドバンス コース |
1株 | 0.15米ドル | 2.18米ドル(最低) |
10株 | 1.54米ドル | |
14株 | 2.16米ドル | |
15株 | 2.31米ドル | |
50株 | 7.70米ドル | |
100株 | 15.4米ドル | |
200株 | 22米ドル(上限) | |
300株 | 22米ドル(上限) | 4.77米ドル |
400株 | 22米ドル(上限) | 6.36米ドル |
500株 | 22米ドル(上限) | 7.95米ドル |
上記の場合、手数料の損益分岐点は14~15株となり、14株まではベーシックコース、15株以上はアドバンスコースのほうが安くなります(赤文字の箇所)。
ただし、手数料の損益分岐点は銘柄や株価、株数によって変わります。
そのため、両方の手数料コースの特徴を把握して計算できるようにしておくと、安いほうのコースを選んで有利に米国株取引を進めることができます。
・「micro米国株」を取引する場合は?

2025年2月5日から取引できるようになった「micro(マイクロ)米国株」は、米国株を1株未満(0.0001株や0.01株)で購入できる端株(はかぶ)取引サービスです(最低1米ドル以上)。
micro米国株で0.0001株のような少額を取引する場合、アドバンスコースだと最小手数料が適用されて手数料が割高になってしまいます。
そのため、micro米国株では取引手数料が無料になる条件(約定代金8.3米ドル以下)のあるベーシックコースを選ぶことをおすすめします。
1.4. 手数料コースの変更方法
moomoo証券の米国株取引の手数料コースは、1日1回(日本時間0:00~23:50)変更できます(口座ごとに変更可)。
変更するには、moomooアプリにログイン後、「口座」>「メニュー」>各種設定の「手数料コース」から進みます。

手数料コースの画面が表示されたら、右上から変更する口座を選択します(ここでは「特定」)。

変更する口座を選択したら、「コース変更」をタップしましょう。

すると、2つの手数料コースのどちらかを選択する画面が出てくるので、選んで「変更内容を確認」をタップしてください(デフォルト設定では「ベーシックコース」)。

なお、変更後の手数料コースはすぐに適用されます。
基本はベーシックコースでOKですが、取引する銘柄と株数が決まっていて、明らかに約定代金が1,651米ドル(25万円程度)より高くなる場合はアドバンスコースに変更してから発注することをおすすめします。
1.5.「為替手数料」は1米ドルにつき0.25円

米国株を買うときは米ドルで決済する必要があり、moomoo証券の場合、日本円から米ドルに両替するときに1米ドルにつき0.25円の為替手数料が取引手数料とは別にかかります。
これは、moomoo証券に両替を任せて日本円で決済するときも、moomoo証券内で自分で両替取引をして外貨決済するときも同じです。
\米国株の取引手数料は業界最低水準/
2. moomoo証券における「日本株」の手数料

moomoo証券では2024年3月から日本株も取引できるようになり、東京証券取引所に上場する4,000銘柄以上の株式(プライム・スタンダード・グロース)、ETF、ETN、REITなども売買できます。
しかも、日本株の取引手数料は無料。
SBI証券や楽天証券も日本株の取引手数料は無料ですが、手数料コースを変更したり、ちょっとした設定をしたりする必要があります。一方、moomoo証券の場合は無条件で手数料無料が適用されます。
さらに、通常は100株単位の単元株でしか買えない日本株を1~99株で買えるようにしたmoomoo証券の「ひと株(単元未満株)」も、約定代金に関わらず買付・売付ともに手数料無料で取引できます。
なお、moomoo証券の日本株は現物取引のみに対応しており、信用取引はできません(米国株の信用取引は可)。
\日本株の取引もスタート/
3. moomoo証券における「投資信託」の手数料

moomoo証券では2024年9月から投資信託の取引もできるようになり、すべてのファンドを手数料無料で買付・売却できます。
ただし、信託報酬(投資信託の運用や管理にかかるコスト)は運用会社に支払うものなので、moomoo証券に限らずどの金融機関で購入してもかかります。そのため、投資信託の運用は完全手数料無料というわけではありません。
なお、moomoo証券では476銘柄の投資信託を扱っています(2025年3月5日時点)。
SBI証券や楽天証券では約2,500銘柄のファンドを扱っているので、やや物足りなさを感じるかもしれません。
しかし、人気のeMAXIS Slimシリーズをはじめ、次のような低コストのインデックスファンドを厳選して取り扱っているので、大きく見劣りすることはありません。
■moomoo証券で買える主な投資信託(一部)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
- iFreeNEXT FANG+インデックス
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
ご覧のように、moomoo証券でも人気の「オルカン(全世界株式)」を買うことができます。
なお、moomoo証券で買える投資信託の一覧は、「【投資信託】取扱銘柄」でチェックできます。
\投資信託の取引もスタート/
4. moomoo証券の「NISA口座」で取引するときの手数料

moomoo証券では2024年1月から新NISA口座を開設できるようになり、NISA口座での取引手数料は日本株・米国株・ETFともに無料となっています(米国株取引は為替手数料が発生)。
ただし、moomoo証券の新NISA(つみたて投資枠と成長投資枠)の投資信託の取扱銘柄数は、SBI証券と楽天証券と比べると見劣りします。
■新NISAでの「投資信託」の取扱銘柄数を比較
※銘柄数はすべて2025年3月5日時点
しかし、オルカンなどの主要銘柄は選べるので、moomoo証券の新NISAの商品ラインナップが不利ということはありません。
\NISAの取引もスタート/
5. よくある質問

最後に、moomoo証券における取引の手数料に関するよくある質問に5つ回答します。本文と重複する内容もありますが、復習のためにお役立てください。
Q1. moomoo証券の口座維持手数料はいくらですか?
moomoo証券の口座の維持手数料は無料です。口座開設にも手数料はかかりません。
Q2. moomoo証券で「米国株信用取引」をするときの手数料は?
moomoo証券で米国株の信用取引をするときは、現物取引の「ベーシックコース」もしくは「アドバンスコース」でかかる所定の手数料(為替手数料を含む)のほかに、次の手数料が発生します。
- 買建金利:4.50%
- 売建賃借料:1.50%~(日々変動するうえ、銘柄によって異なる)
詳しくは、公式サイト「米国株・ETF信用取引手数料及びその他費用について」でご確認ください。
Q3. moomoo証券で「日本株オプション」を取引するときの手数料は?
moomoo証券では、日本株オプションも取引することができます。
日本株オプションの取引手数料は約定金額の0.05%(税込0.055%)で、最低手数料は40円(税込44円)です。
Q4. moomoo証券に入金するときの手数料は?
moomoo証券への入金方法には「リアルタイム入金」と「銀行振込」の2種類があり、リアルタイム入金の振込手数料は無料です。
■「リアルタイム入金」と「銀行振込」の比較表
入金方法 | 入金までに かかる時間 |
振 込 手数料 |
最 低 入金額 |
対応銀行 | |
リアルタイム入金 | 最短5分 | 無料 | 5,000円 |
三菱UFJ銀行、みずほ銀行、 |
|
銀行振込 | 日本円 | 最短5分以内 | 自己負担 | なし | 国内すべての銀行 |
米ドル | 通常1~3営業日 |
ただし、利用する金融機関に振込手数料が無料になる条件があれば、銀行振込でもコストをかけずに入金できます。
Q5. moomoo証券から出金するときの手数料は?
moomoo証券から出金するときの手数料は、月5回まで無料です。6回目以降は、以下の手数料がかかります。
■moomoo証券の「出金手数料」(6回目以降)
出金先 | 出金額 | |
3万円未満 | 3万円以上 | |
三井住友銀行 |
無料 | 無料 |
三井住友銀行 |
88円 | 176円 |
三井住友銀行以外 |
220円 | 275円 |
6. まとめ

この記事では、moomoo証券の手数料に焦点を当てて解説しました。
日本株と投資信託、NISAの取引手数料はSBI証券や楽天証券と同じで無料なので、moomoo証券が特に有利ということはありません。
しかし、米国株の取引手数料(ベーシックコースの場合)はSBI証券や楽天証券の4分の1程度で、業界最安水準※となっています。
※ 主要ネット証券(口座数上位5社:SBI証券、三菱UFJeスマート証券(旧auカブコム証券)、松井証券、マネックス証券、楽天証券)で比較(2024年10月28日時点)
また、moomoo証券の米国株の取扱銘柄は最多水準の約7,000銘柄であることに加えて、業界初の米国株の24時間取引にも対応しています。そのため、moomoo証券は、米国株を積極的に取引する人に特におすすめの証券会社です。
本記事を参考にしてmoomoo証券の手数料を把握し、納得した状態で取引を始めましょう。
\moomooアプリは国内で150万ダウンロード/