年収が一定額を超えると、年金が減額されてしまう
Sさんの毎月の役員報酬を、月額37万円まで引き下げれば、在職老齢年金の調整はされません。
このように筆者が一般的な納税額を含めさまざまなケースで試算した結果を、Sさんは「せっかく納めた年金なのに……みすみす手放すのももったいない」と、腕を組んで思案し始めました。
もっとも、S夫婦はすでに計画的に資産を形成をしており、役員報酬や年金に在職老齢年金の調整がされても家計支出にはあまり影響はなく、夫婦が100歳まで人生を謳歌しても、1,000万円以上の貯蓄が残り、ゆとりある老後が過ごせそうです。
牧野 寿和
牧野FP事務所合同会社
代表社員
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