(※写真はイメージです/PIXTA)

コロナの登場以降、テレワークが推進され人々の暮らしは大きく変化している。通勤の必要がなくなり、広さや間取りを重視されるようになり、安くて広い物件が多い地方に移住を検討する人が増えてきた。そこで本記事では、さまざまな角度から地方移住のメリットとデメリットを検討していく。

いいことばかりではない…「地方暮らしならでは」の要素

ここまでの話だけだと、メリットばかりのような気もするが地方で暮らすことの難しさに直面し、都会暮らしに戻る人も多いようだ。

 

地方の暮らしを経験し、現在東京都で暮らしている人の話によると「一部地域では、県外の人をあまりよく思っていない人もいます。営業マンの出身高校や出身中学を聞き、同郷ではないと知ったら、保険や定期預金を解約する人もなかにはいるそうです。また、標準語で話しているだけで馬鹿にされる空気があり、仲間外れにされて暮らしにくいなと感じていました」。

 

地方暮らしのデメリットはほかにもある。公共交通機関がきちんと機能していないので、車の運転ができなければ非常に不便な生活になってしまう。虫や動物との距離が都市部とは圧倒的に近いのも、苦手な人にとっては困る点のひとつだ。

 

また、物価が安いことがメリットのひとつとして挙げられるものの、その分給料が安くなってしまううえに、職種が非常に限定されてしまう。令和4年「賃金構造基本統計調査」によると、東京都の平均賃金が約37.5万円に対して、大分県の平均賃金は約27.5万円だ。転職で大分県に移住することを考えるなら、給料が大幅に下がることは覚悟しなければならないだろう。

 

地方暮らしののんびりした暮らしにあこがれる人も多いかもしれないが、地方暮らしならではのデメリットも多い。そもそも、のんびりとした暮らしができるかどうかも確実ではない。地方に移住する前に、慎重にさまざまな要素を検討する必要があるだろう。

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