為替
ここ2週間の豪ドルの対円レートは、期間前半に下落した後、上昇しました。豪州の経済指標を見ると、17日に発表された7月の雇用統計では、雇用者数が減少し失業率も上昇した一方、28日に発表された7月の小売売上高は前月比でプラスに転じる等、好悪入り混じった結果となりました。また、中国の大手不動産会社の経営不安等が市場の懸念材料となる中、鉄鉱石等資源価格は上昇し、資源国通貨の豪ドルの下支え要因となりました。これらを背景に、豪ドルの対円レートは期間前半に下落した後、上昇しました。
金利
ここ2週間の豪州3年国債利回りは、低下しました。中国の大手不動産会社の経営不安等が市場の懸念材料となる中、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策の行方を巡ってジャクソンホール会議が注目されました。ジャクソンホール会議を控えて米国国債金利は低下方向となり、同会議でのパウエルFRB議長の講演が過度にタカ派的ではなかったと見られたことから米国国債金利は一段と低下し、連れて豪州の3年国債利回りは低下(債券価格は上昇)しました。
(2023年8月31日)
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『【最新】オーストラリアマーケット動向 ここ2週間の「豪ドル円」は対円で下落⇒上昇、94円台復活(三井住友DSアセットマネジメントが解説)』を参照)。