為替
ここ2週間の豪ドルの対円レートは、小幅に下落しました。豪州準備銀行(RBA)は8月1日の金融政策決定会合で政策金利を据え置きました。事前の市場予想では、0.25%の利上げを見込む向きが優勢だったため、豪ドルの対円レートは下落しました。7月末に日銀がイールド・カーブ・コントロールの柔軟化を発表したものの、引き続き金融緩和を維持する姿勢を示した一方、米国では7月の雇用統計で平均賃金が上昇したことや、7月の消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)の上昇率が前月よりも加速したことなどから利上げ観測が強まりました。これらを背景に、米ドル高・円安が進行したため、期間中の豪ドルの対円レートは小幅な下落にとどまりました。
金利
ここ2週間の豪州3年国債利回りは、上昇しました。8月8日に発表された豪州の消費者信頼感指数が前月より低下したことなどから、豪州3年国債利回りが低下(債券価格は上昇)する局面はありましたが、米国で発表された7月の雇用統計や物価統計などの結果により米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測が強まったため、米国国債の利回りが上昇し、連れて豪州3年国債利回りも上昇しました。
(2023年8月17日)
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『【最新】豪州市場の動向 ~豪ドル円「小幅下落」、豪州3年国債利回り「上昇」(マーケットのプロが解説)』を参照)。