起業して「高価格・高収益」のビジネスモデルを確立するには?「うまくいっている競合」から学ぶべき「11のポイント」【専門家が解説】

起業して「高価格・高収益」のビジネスモデルを確立するには?「うまくいっている競合」から学ぶべき「11のポイント」【専門家が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

起業する場合、「高単価」で「高収益」を上げられるサービスを構築するには、どうすればよいのでしょうか。ウェブコンサルタントとして様々な起業家をサポートしてきた草間淳哉氏は、まずは「うまくいっている競合」に学ぶことから始めるべきだといいます。ビジネスモデルを確立する手順について、草間氏の著書『集客で悩み続ける起業家のための安定して稼ぎ続ける「月100万レシピ」』(産学社)から一部抜粋してご紹介します。

「自社の強み」を徹底的に磨いて「言語化」する

ただし、競合のすべてをそのままモデリングすると、やはり同じサービスになってしまいます。顧客からすれば、どちらを選んでも変わらないということになります。それではあなたの魅力が活かされないので、ここではあなたらしさを出しながらピカピカに磨いて魅力的にし、選ばれるサービスにしていきます。「守破離」でいえば「破」「離」の段階です。

 

ここでは、自社(CorporationもしくはCompanyのC)と、顧客(CustomerもしくはClientのC)と、競合(CompetitorのC)をとって、「3C分析」(サンシー、もしくはスリーシー分析)と言われるマーケティングのフレームワークを活用します([図表2]参照)。

 

[図表2]3C分析のワークシート

 

[図表2]の「2」の部分を見てください。ここは「顧客が求めていること」で、「自社が提供できること」、かつ「競合が提供できないこと」です。この「2」のゾーンを見つけることができるのが、「3C分析」です。

 

3C分析で、うまく「2」を出すコツが2つあります。

 

1つ目は「顧客が求めていること」「自社が提供できること」「競合が提供できないこと」を書き出す際に、先入観を持たずに、とにかくたくさんのキーワードを出すということです。最初から「2」のゾーンを探すことを目的に行なうと、思考が狭まり、チャンスを見落とすことがあるからです。

 

2つ目は、まずは「自社が提供できること」を見つめ直すところから入っていくということです。「顧客が求めていること」からとりかかると考えがちですが、筆者は「自社が提供できること」から進めていくことをお勧めしています。顧客、競合を見てチャンスがあったとしても、やはり自分が心底やりたいと思うことでないと、長続きしません。

 

自分が心底やりたいと思うことであれば、そこを強化することで、必ず「2」の部分を見つけ出せるはずだし、作り出せるはずです。

 

ワークシートに書き込みながら、「2」のゾーンをできる限り見つけ出してみてください。あなた独自の、ワクワクするような強みが見つかってくるでしょう。この強みを大事にしてください。あなたの貴重な独自の強みですから、自信を持ってこの強みを活かしていきましょう。

 

そして、出てきた強みを組み合わせながら、20〜30文字くらいで言語化してください。

 

たとえば筆者は、「ブランディング」「楽しいことが大好き」「ウェブが強い」などの強みを組み合わせて、「楽しい場づくりで、企業・起業家のブランド価値を引き出し、ウェブで浸透させる専門家」と言語化しています。

 

これは、世に出すキャッチコピーではないので、奇をてらったようなキャッチーな言葉にする必要はありません。ここでは自分自身がわかりやすい、しっくりくる言葉でまとめれば大丈夫です。「自分自身のブランドを言い表わすとどんなブランドになるのか」を簡潔にまとめてください。

 

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集客で悩み続ける起業家のための安定して稼ぎ続ける「月100万レシピ」

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草間 淳哉

産学社

【集客で悩むのは今日で終わり!】 セールス一切不要! 欲しい! 買いたい! というファンが増え、ギラギラせずに月100万円稼ぎつづける起業家になるための、ノウハウがつまった起業家の教科書! 起業して仮に月に100…

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