(※写真はイメージです/PIXTA)

1970年代に世界経済を襲った2度のオイル・ショック。当時、スイス・キャピタル・インターナショナルのアナリスト兼ファンドアドバイザーとして活躍した伝説の投資家・澤上篤人氏と、バブル崩壊時、中小型株を買い付け、投資家としての才を発揮した渡部清二氏。現役で活躍する両者が、自身が考える「有効な株の買い方」について対談形式で紹介します。

暴落時に買うべき銘柄

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

渡部 ちなみにそういう時は、どういう銘柄を買うのですか? なんかコツがあるんですか? 生活必需品だとか、いわゆるグローバルで有名なのとか……。

 

澤上 そこが大事なんよ。その時も当然のように、またそのあともずっと検証してきたんよ。暴落の時ってね、本当に価値観が狂っている。だっていろいろ暴落の理由があり、当然の結果として下がっているわけよ。「これまで言われてきた将来=夢物語」が吹っ飛んじゃっている。それで、みんなが右往左往しているわけだ。

 

そんな時にいくらマーケットを見ていても、何もわからない。でも、世の中を見まわすと、人々の生活は続いているし、その人たちの生活は何も変わっていない。インフレが来ようが何しようが、生きているんだから。

 

となると、普通の人たちの生活を支える企業活動、つまり、当たり前のビジネス、商売、このあたりは安心して買えるわけよ。

 

だって、そうじゃない? そんな時に業績見てもわかんない。すべてがマイナス成長になっているわけだから。だけど、「普通の人が必要とするビジネスは、マイナス成長になっても潰れっこないよな。買っときゃいいだろう。安いんだから」。もう、そんなもんよ。数字はみんな悪いんだから。ふふ。意外に当たり前の会社がいいのよ。

 

なおかつ、最近のぽっと出の会社は怖い。これまで大暴落という経験をしたことがないからね。とりわけ、今回のインフレは、若い会社で、ゼロ金利でのし上がってきた会社がいっぱいあるじゃない? これらは金利が上がってきただけでも無理。吹っ飛ぶだろうね。だからある程度、歴史がある会社のほうが安心できる。当たり前の会社が強い。

 

 

澤上 篤人

公益財団法人 お金をまわそう基金

代表理事

 

渡部 清二

複眼経済塾

代表取締役塾長

 

注目のセミナー情報

【国内不動産】7月11日(木)開催
築15年でも家賃下落が起きないアパートの秘密を150棟の設計を行ってきた「プロの設計士」がお伝えします!
入居者ニーズを満たした“こだわりすぎなアパート”を徹底解剖

 

【海外不動産】7月20日(土)開催
海外不動産の投資手法をアップデート!
日本国内の銀行融資を活用した
最新・ベトナム不動産投資戦略

 

【税金】7月23日(火)開催
「富裕層を熟知した税理士」が教える
2024年最新【所得税×インフレ】対策
~今後の手残りが3割変わる!?「所得税対策」~

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

※本記事は、澤上篤人氏・渡部清二氏の著書『本物の長期投資でいこう! 40年に一度の大チャンスがやってくる』(かや書房)より一部抜粋してお届けしています。

本物の長期投資でいこう! 40年に一度の大チャンスがやってくる

本物の長期投資でいこう! 40年に一度の大チャンスがやってくる

渡部 清二 澤上 篤人

かや書房

「方法論よりも理念を語りたい。自分の好きな個別株に命をかけろと話したい」(序章より) 40年にわたる金融政策の末、ついにやって来るインフレと大暴落。そんな世界的な危機に対して、「さわかみ投信」創業者 澤上篤人と…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録