(※写真はイメージです/PIXTA)

減価償却で節税できるものといえば、社用車や中古不動産が代表的ですが、一風変わった節税手法として「馬主になること」があると、税理士法人グランサーズの共同代表で税理士・公認会計士の黒瀧泰介氏はいいます。馬主になることで節税が可能となるしくみや注意点について、本記事で詳しくみていきましょう。

初期は赤字必至も、ロマンのある「馬投資」

――ちなみにサラブレッドって、買うといくらぐらいするんですか? やっぱりお高いんでしょうか?

 

黒「お値段は100万円程度~数億円までピンキリですが、中央値は500~600万円のようです」

 

――そんなに幅があるんですね!

 

黒「また、購入してから発生する費用としては『預託料』というものがあります。内訳は「飼料代、飼育・調教費用等」でして、1頭あたり1ヵ月70万円程度だそうです。

 

――1ヵ月70万円!?……ってことは、年800万円程度は管理維持費がかかるってことですよね。なかなかですね……。ちなみに、ぶっちゃけ実入りはどれくらいなんでしょうか?

 

黒「これは馬の活躍しだいなんですが、平均値でいえば、賞金などでの年間収入は1頭あたり800万円ほどのようです。

 

――え、じゃあ最初の2年間で少なくとも2,000万円かかるとして……ぜんぜん赤字じゃないですか!

 

黒「はは(笑)そうですね。投資として考えると初期費用が高く、収入は不確定なので、たいていは赤字となるようです。

 

しかし、高ぶれしたケースもあります。たとえば、馬主としても有名な演歌歌手の北島三郎さんですが、350万円で購入した「キタサンブラック」が稼いだ賞金がなんと18億円にのぼります。さらに、種馬(たねうま)として引退後も稼いでいるそうです」

 

――350万円が18億ですか……! これはロマンありますね。

 

黒「そうですね(笑)ただ、ここだけ切り取ると“凄いな~”という話ですが、それでもトータルでみると赤字なんて話もあるそうです」

 

――そうなんですね。

 

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※本記事は、YouTube『社長の資産防衛チャンネル【税理士&経営者】』より動画を一部抜粋・再編集したものです。

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