購入した物件をほったらかして毎月50万円の利益を得ている株式評論家の坂本慎太郎氏が考えた不動産投資の方法は、不動産投資家が「ずるい!」と思うやり方なのだとか。今回はそんな投資法について、坂本氏の著書『ずるい不動産投資 手間暇かけずに毎月50万円の家賃が入ってくる築古区分マンション投資入門』(東洋経済新報社)から、一部抜粋してご紹介します。

不動産投資のメリットとデメリット

不動産投資について一般的にメリットとして言われているのは次のようなものです。

 

・融資を受けてレバレッジを利かせられる
・不動産投資ローンを組む場合、団体信用生命保険(団信)に加入するので、生命保険や死亡保険として活用できる
・相続対策として将来設計に組み込める

 

そのほか、私が評価しているのは、インフレのリスクヘッジができることです。

 

日本国内の物価に関して、急激に大幅な物価上昇は考えにくいですが、それでも少しずつ上昇しています。万が一大幅なインフレになり物価が上昇すると、現金の価値が下がります。

 

その場合でも、不動産や貴金属のような実物資産(価格換算できるもの)の価値は物価とともに上昇するため、目減りせずに物価変動に強いという特徴があります。

 

もちろん不動産投資のデメリットもあります。主なものは次のようなものです。

 

・初期費用が必要
・金利上昇の可能性
・(株式と比べて)相対的に流動性が低い
・空室時の収入減、家賃滞納などのリスク
・天災などの可能性

 

ただ、私の不動産投資では、このメリットとデメリットをそのまま受けてはいません。それはどういうことか説明しましょう。

築古物件を現金で購入する理由

私が取っている手法は 「築古物件を現金で購入する」 ということです。

 

巷に流れている情報から判断して、不動産投資は融資を受けて物件を買うのが一般的なやり方だ、と思っている方も多いかと思います。

 

もちろんそれが王道なのですが、私はあえて融資を受けずにキャッシュで築古物件を購入して賃貸に出し、インカムゲインを受け取っています。

 

先にあげた不動産投資のメリットのうち、「融資を受けてレバレッジを利かせられる」という点がなくなってしまいますが、それはデメリットの「金利上昇の可能性」を同時に打ち消すことにもなります。

 

また、「団信を生命保険や死亡保険として活用できる」「相続対策として将来設計に組み込める」というメリットは、別に不動産投資を使わなくても別のやり方で対策すればいいと考えています。

 

デメリットの「相対的に流動性が低い」「空室時の収入減、家賃滞納などのリスク」は物件を厳選して選ぶことでリスクを抑えられますし、「天災などの可能性」については不動産保険によって対応することが可能です。

※本連載は、坂本慎太郎氏による著書『ずるい不動産投資 手間暇かけずに毎月50万円の家賃が入ってくる築古区分マンション投資入門』(東洋経済新報社)より一部を抜粋・再編集したものです。

ずるい不動産投資 手間暇かけずに毎月50万円の家賃が入ってくる築古区分マンション投資入門

ずるい不動産投資 手間暇かけずに毎月50万円の家賃が入ってくる築古区分マンション投資入門

坂本慎太郎

東洋経済新報社

こんな人にお勧めです! ■できるだけ労力と時間をかけたくない ■できるだけリスクを抑えたい ■地方出身のサラリーマン 私は、地方の築30年ほどの築古区分マンションを現金で購入して賃貸に出しています。現在では月に…

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