金属製品~長期保有するなら1択!~
金属製品は建設・資材セクターに分類されます。この業種では、住宅設備首位のLIXIL、シリコンウエハー世界2位のSUMCO、ガス器具首位のリンナイがメインプレーヤーです。
LIXIL
業界トップLIXILは、実質累進配当銘柄ではあるものの、売上高営業利益率が低く業績にブレがあり、有利子負債も多く、安心して長期保有できるかどうかは微妙なところ。
SUMCO
SUMCOは、シリコンウエハーと呼ばれる半導体基板材料世界2位で、半導体需要が旺盛なことから勢いに乗っています。
ですが、業績にムラがあり、それに連動して配当の減配も多々発生しているので、配当投資の対象としては適していないといえるでしょう。
リンナイ
リンナイは給湯、厨房等のガス器具首位で、海外にも積極的に展開しています。売上高営業利益率は、製造業としては合格ラインの10%程度を安定的に維持しており、業績も堅調です。
有利子負債は0円で、20年連続増配中と非常に魅力的な投資先ですが、魅力的であるがゆえに株価はなかなか下がりません。
ですので、相場全体が崩れた時にチェックし、配当利回りに納得できるようであれば投資するのがいいと思います。長期間保有していれば、相応のリターンをもたらしてくれるでしょう。
ここ数年の配当利回りの推移は1%弱~1.5%強程度となっているので、1.5%を大きく上回るような状況となればチャンスと考えます。
ガラス・土石製品〜 投資を検討するなら慎重に〜
ガラス・土石製品は建設・資材セクターに分類されます。
主要企業としては、ガラス世界首位級で様々な製品で世界トップシェアを誇っているAGC、衛生陶器や温水便座で圧倒的首位のTOTO、ガイシ世界一の日本ガイシ、スパークプラグ世界一の日本特殊陶業、などが挙げられます。
AGC、TOTO
AGC、TOTOは業績に波があり、配当も業績に連動させているため、業績が悪化すると減配も起こり得ます。減配を好ましくないと考える配当投資の観点から考えると、もし投資先とするのであれば慎重に検討してください。
日本ガイシや日本特殊陶業は、売上高営業利益率10%以上を安定的に確保しており、儲かるビジネスを展開しています。
ですが、配当政策が業績連動で、実際に減配もされているので、長期配当投資という観点からは、現在のところ積極的に投資していきたい銘柄ではありません。