日本には、2021年時点で純金融資産を1億円以上持つ「富裕層・超富裕層」が149万世帯あります(野村総合研究所)。では、そのような人々は普段どのような生活を送っているのでしょうか。『元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者』(ダイヤモンド社)の著者で、元国税専門官のマネーライター小林義崇氏が「本物の富裕層」のリアルな実態を紹介します。

“本物の富裕層”たちのリアルな声

●実は資産家ですが、おっしゃるとおり節約家ではなく倹約家として過ごしています。あとは、寄付金として社会に還元することを続けています。

 

●医師として開業していますが、乗っている車は傷だらけの軽自動車1台だけです。

 

●この動画でいうところの〝お金持ち〞に属する人間ですが、おおむね当たっていると思います。生活は人並よりも質素だと思いますが、必要性を感じないだけでけっして無理してケチっているわけではないです。

 

●叔母は裸一貫から1代で巨刹(大きな寺)を建立した僧侶でしたが、その生活はやはりティッシュ1枚の使い方に至るまで質素なものでした。

 

●夫の実家が相続の際、資産が10億円ほどありましたが、生活の足はほとんど軽自動車を使っていましたし、外食もなるべく控えていました。

 

●私が勤める会社の社長部屋を覗いたら、社長が愛妻弁当(?)を食べていました。会社の年商からは想像できませんでした。

 

●金融資産100億円以上の超富裕層を担当していた元プライベートバンカーですが、まったく同意します。つけ加えるとしたら「無駄な見栄は張らない」ということでしょうか。高級車やハイジュエリーなどの贅沢に一喜一憂しているのは、背伸びをした小金持ちさんたちでした。

 

●資産数億円から数十億円の知り合いが何人かおり、資産価値のあるところに住んでいますが、驚くほど質素な生活です。ブランド品もほとんど買わない。「なんでも買えるけど買う価値を感じない」と。面白いことに、みんな「死に金は1円でも使うのが嫌」といいます。コーヒー1杯分でさえも。「生き金」というのは、投資や良好な人間関係のなかで使うお金なのだそうです。

 

富裕層の実態は、このように実際の富裕層や富裕層を目のあたりにした人も納得することのようです。

 

富裕層の習慣は、誰でもとり入れられるものです。これは将来に対する不安が高まっている時代に生きる私たちにとって、とても力になることだと思います。

 

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元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者

元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者

小林 義崇

ダイヤモンド社

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