今回は、中小企業からの関心が高まる「入札ビジネス」の現状について見ていきます。※本連載は、株式会社ナビット代表取締役である福井泰代氏の著書、『20兆円の入札ビジネス』(二見書房)の中から一部を抜粋し、入札ビジネスの特徴やメリット・デメリットを紹介します。

入札は中小企業にとって「大きなビジネスチャンス」

私たち「株式会社ナビット」は、もともとコンテンツを扱う会社です。東日本大震災を機に落ちこんだ事業を立て直すため、入札ビジネスに目をつけたのが、そもそものきっかけでした。

 

入札市場に参入するため、全省庁統一資格を取得し、ある官庁がおこなう調査の委託業務を落札しました。

 

最初の落札以来、わずか2年半の間に自社で、実績ゼロから入札案件を次々に落札することに成功しました。2012年9月から、2015年6月現在まで20件、合計2億6900万円くらいの落札実績があります。1カ月に3件1400万円以上の案件を落札したこともあります。

 

コンテンツビジネスからのつながりで、調査や分析のノウハウを持っているため、私たちが入札する案件は、おもにアンケート調査や集計、結果分析、実態調査などが中心です。

 

このように、たくさんの案件のなかから、自社の得意分野を生かした仕事を選ぶことができ、落札さえできたら、売上げアップが確実な「入札」は、大きなビジネスチャンスになります。

 

私たちは、2014年から全国で入札セミナーを開催し、自らの入札・落札経験を生かし、皆さんに入札のメリットや落札のコツを具体的にお伝えしています。セミナーには1000人を超える受講生を集め、回を追うごとにますます参加希望者が増えています。

 

2014年12月以降は、オンラインセミナーも開催し、より多くの皆さんに全国から視聴していただけるようになりました。最近ますます増してきた入札への関心の強さをうかがわせます。

自社の武器を活かし、利益を得る強力な手段となる入札

とはいえ、セミナー参加者にアンケートをとった結果、すでに入札の資格を持っている人は半分程度でした。入札に関心を持ってセミナーに参加した層のなかでも、資格がない、または資格があっても何から始めたらよいかわからない方が半数もいるということです。

 

このような状況を見渡してみると、入札は、まだまだブルーオーシャンといえるでしょう。でも、これがいつまでも続くわけではありません。

 

今まで入札なんて関係ないと思っていた会社が、たくさん入札に成功してきた事例を、私たちは数々見てきました。

 

入札は、あなたの会社の売上げを最大にする可能性がある強力な手段の一つなのです。私たちはこれを「武器にしてください」とお伝えしています。落札して仕事を得ると、通常の仕事と比較して大きなメリットが期待できます。

 

不景気の時代においても、必ず案件はありますし、落札すれば、不払いや遅延などのトラブルがなく、必ず指定日に支払われる、という意味では、とても安心だといえます。

 

そこに目をつけて、入札を目指す業者が増えていけば、当然競争は厳しくなっていくことでしょう。ブルーオーシャンがレッドに染まらないうちに、いち速く先行参入のメリットを生かし、身につけた入札ノウハウと体力を武器に、さらなる展開を目指すことをおすすめします。

20兆円の入札ビジネス

20兆円の入札ビジネス

福井 泰代

二見書房

えっ! こんな案件も入札で? 入札は大きなビジネスチャンスだって知っていましたか? 入札は、皆さんが思っているほど難しくありません。会社法人であれば、また個人事業主であっても、税金をきちんと納めてさえいれば、誰で…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録