Twitter社の青い鳥からXへのリブランディングが話題です。日本でもリブランディングを遂行する企業は多いなか、そうしたプロジェクトは成功しているのでしょうか。――残念ながら日本企業のリブランディングは間違いだらけと、ブランディングストラテジストの戸田成人氏はいいます。一体どこが間違いなのでしょうか。今回は、日本企業のリブランディングの現状と課題についてみていきます。
3.トップアジェンダにブランディングが上がらない壁
実は、これが1番深刻な壁です。いま、トップアジェンダと呼ばれる経営の優先的な課題は、事業開発(特に新事業開発)、組織設計、システム化(デジタルシフト)、採用、事業承継、資産運用、投資計画、収益構造改善、SDGsなどがあげられます。ここに、「ブランディング」という横文字は、残念ながらあまり出てこない。その原因はいくつかあります。
1.概念的で捉えにくい。
2.解釈が人によって違う。
3.直近の業績への跳ね返りが想像できない。などが代表的な理由
つまり、まずはブランド価値を向上させるとどうなるのか、なぜブランディングが必要なのか、のリテラシーを上げていくことが重要です。
本質的な改善と同期したリブランディング
実は、リブランディングに必要な活動はほかにもまだまだ存在します。今回は、「間違いだらけのリブランディング」と題しましたが、これらは大抵「アウトプット(演出的な要素)」にとらわれてしまっていることに起因しています。
「本質的に事業を再構築する」というところに立脚したリブランディングは、人材、組織構造、思考の変革など、根本的な改革と同時に進めていく必要があり、演出的リブランディングとは、まったく進め方が違うのです。
戸田 成人
株式会社 YRK and
執行役員/C.B.O 兼 事業コンサルティング本部統括
ブランディングストラテジスト
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株式会社 YRK and
執行役員/C.B.O 兼 事業コンサルティング本部統括
ブランディングストラテジスト
2008年株式会社 YRK and入社。広告会社にて大手飲料・食品、通信会社、アパレル、家電など、さまざまなメーカー業種のコミュニケーション戦略、クリエイティブを担当。現在は、YRK&事業コンサルティング本部統括 執行役員 兼CBO。ブランディングに特化したストラテジストとして従事。インナーブランディングまでを行うCX支援(コーポレートトランスフォーメーション)や、新規事業創出などのイノベーション支援、またそれに伴うアクティベーション(DX導入やBPO活用)の支援まで、一貫してクライアントと伴走し、持続可能な事業再生を提供する。
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YRK and 事業変革のヒントが見つかる Re/BRANDING magazine コラムhttps://www.yrk.co.jp/media/
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