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老人ホームの入居後にありがちな「3つの違和感」
Aさんは、自宅の売却代金を活用することで介護付き有料老人ホームへの入居を決めました。 住み始めて数ヵ月は老人ホームでの新生活を満喫している様子でしたが、次第に当初の想像とは違った側面も見え始めてきたそうです。
老人ホーム、入居前と入居後にどのようなギャップがあるのでしょうか。
①食事が口に合わない
老人ホームでの生活は、基本的には他の入居者との共同生活となります。 入居者の健康状態はさまざまなので、味付けやおかずの品数、メニューのレパートリーなど、中には自分の好みに合わない部分も出てくるでしょう。 特に、これまで自分好みの食事を続けてきた人にとっては、自分の好みと違った味付けの料理に慣れるまで時間がかかることも考えられます。
【入居前に確認しておきたいポイント】
・献立表を確認する
・入居前に試食をさせてもらう
②入居者と相性が合わない
共同生活の中では、すでにコミュニティができあがっていたり、相性の合わない人がいたりすることもあるでしょう。入居者が、自分らしい生活を送る事ができるような環境が整備されているか、確認をしておきましょう。
【入居前に確認しておきたいポイント】
・施設内で入居者同士の交流イベントがある
・交流を望まず、自分のペースを大事にしたい入居者でも、気楽に生活できる環境がある
(図書スペース等、趣味を楽しめる空間がある)
③入居早々に値上げの要請があった
昨今の物価高により、食費にかかる原材料や光熱費を中心に値上がりが進んでいます。 有料老人ホームについても、物価高の影響もあいまって、月額利用料を値上げする動きが進んでいます。 入居途中で月額利用料が値上げとなり、料金が払えなくなってしまった……とならないよう、資金計画は余裕を持って行うことをお勧めします。
【入居前に確認しておきたいポイント】
・仮に利用料が値上げとなっても、余裕を持った資金計画を立てておく
施設選びで失敗…でも戻る家がないとならないように
有料老人ホームだけでなく、介護施設全般に言えることですが、入居したのはいいものの、想像と違った……とならないよう、しっかりと見学を行うことが重要です。 特に、施設での生活の様子などは実際に足を運んで確認するなど、入居者の感想も聞きながら検討すると良いでしょう。
しかし、なかにはどうしても選んだ施設での生活が合わず、長年住んだ元の住まいに戻りたいと考えるケースも。そんな時に施設を終の棲家にと考え、自宅の売却を早々にすると戻るに戻れなくなります。
Aさんも自宅の売却代金を活用し、介護付き有料老人ホームへの入居を決めたため、入居後に違和感を覚えても戻る自宅はなく、我慢してホームでの生活を続けなければなりません。
――こんなはずではなかったのに
自宅を売却した資金で老人ホームに入居するなら、入居前の確認ポイントをしっかり押さえて検討に検討を重ねることが重要。中途半端な検討ではAさんのような結果になることも多く、後悔をしたところで後の祭りです。また老人ホーム入居後に自宅の売却を検討する場合は、施設での生活の全容が見えてきた半年くらいを経過してからをおすすめします。
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