(※写真はイメージです/PIXTA)

「日経新聞の切り抜き」を25年間継続し、会社四季報を100冊読破した複眼経済塾の渡部清二代表は、有望銘柄には「中小型成長株、業績回復株、優良株、バリュー株、老舗株」という5つのタイプがあるといいます。今回はそのなかから「老舗株」に焦点をあてて、老舗株のなかでも特に有望な銘柄をみていきましょう。

③サステナブルな経営が維持されている

老舗企業には派手さはないものの、技術や事業、あるいはサービスを堅実に育ててきたという大きな資産がある。

 

昨今、SDGs(持続可能な開発目標)という言葉がよく聞かれるようになった。サステナブル(持続可能)かどうかによって事業の良し悪しが測られ、企業の評価も分かれるようになっているようだが、老舗企業は長寿であること自体がサステナブルである。

 

これはロングセラーの理由にも通じることで、商品・サービスのみならず、継続・維持されてきた事業そのものが、世の中に支持されてきた証である。

 

『会社四季報2022年4集秋号』の【特色】欄に、創業年が記載されている100年以上続く会社は、たとえば、

 

① 1586年創業、社寺建築で優れた技術を持つ松井建設(1810)

② 慶長7(1602)年創業、薬用酒で高シェアの養命酒製造(2540)

③ 1873年創立、製紙国内首位の王子ホールディングス(3861)

④ 1887年に化学肥料で創業した日産化学(4021)

⑤ 1661年堺打刃物商で創業しショベルのシェア5割の浅香工業(5962)

⑥ 1666年創業の老舗商社のユアサ商事(8074)

⑦ 1878年創業で上場企業として設立が一番古い四国銀行(8387)

 

などが挙げられる。

 

「指標ノート」を作り、「日経新聞」を切り抜いてファイリングしていく。この過程で気づいたことについて連想を巡らしながらシナリオを組み立て『会社四季報』で詳細を調べる。

 

「三種の神器の投資法」をもとに、優良銘柄を見出す盤石の投資スタンスを獲得してほしい。

 

 

渡部 清二

複眼経済塾

代表取締役塾長

 

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※本連載は、2023年2月25日刊行の渡部清二氏による著書『10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。本連載は、証券投資の勧誘を目的としたものではありません。 最終的な投資決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本書、本連載を利用したことによるいかなる損害などについて、著者および幻冬舎グループはその責を負いません。

10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート

10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート

渡部 清二

KADOKAWA

いつも読んでいる記事・数値がお宝株のストーリーに変わる! 会社四季報を100冊読破し、日経新聞の切り抜きを25年間行い、指標ノートを9,000日以上記録し続けた投資のプロが贈る「三種の神器」の投資術! 1日5分、11項目の…

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