◆住宅履歴情報は書類集めが必須
新築段階でいえば、戸建てなら、建築確認に関する書類、新築時の各種図面や書類、マンションなら、建築確認書類や図面、マンション管理組合の規約や長期修繕計画などになります。
そのほか、維持管理段階の情報(リフォームや改修をしたときの書類、図面など)もそろえます。
こうして集めた情報を、不動産会社などの住宅履歴情報サービス機関に渡して、データ化してもらいます。
【step1】住宅の情報収集をする
(1)新築段階の情報:建築確認に関する書類、住宅性能評価書、新築時の各種画面や書類、マンションなら建築確認書類や図面、マンション管理組合の規約や長期修繕計画等。
(2)維持管理の情報:維持管理計画書、点検・診断の際の書類、修繕工事を行った際や、回収・リフォームを行った際の書類・図面・写真等。
【step2】住宅履歴情報サービス機関に登録
不動産会社や設計事務所の住宅履歴情報サービス機関に渡して、データ化してもらいます。費用は年間数千円程度から。
自分のできる範囲内で価値を高める
ここで紹介した「インスペクション」「瑕疵保険」「住宅履歴情報」を全部利用しても、かかる費用は10万~15万円程度です。
実際に、通常ならばゼロ査定とされる築20年の木造住宅に、800万円の価格を付けて売れた例があるそうです。200万~300万円の値がつくことは、それほど珍しいことではありません。
ただし、親の家を売る場合は「住宅履歴情報」の収集は難しいかもしれません。
インスペクションと瑕疵保険の二つを利用するなど、自分ができる範囲内で、建物の価値を上げるようにすればいいと思います。
永峰 英太郎
フリーライター
高橋 正典
価値住宅株式会社
代表取締役