(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢化が進み、老後の資金を公的年金のみに頼るのが現実的でなくなっていくなか、自分で「資産運用」をしてお金を守り、増やしていくことが急務です。しかし、専門家でもない私たちはどうすればよいのでしょうか。FPの頼藤太希氏と高山一恵氏が、著書『1日1分読むだけで身につくお金大全100 改訂版』(自由国民社)より、投資の素人でも着実に資産を増やすための「3つのキーワード」について、わかりやすく解説します。

投資信託の「5つの地雷商品・サービス」に要注意!

ここまで述べてきたように、資産運用を着実に行うのに最適なのは、投資信託の「長期・分散・積立投資」です。

 

しかし、投資信託およびその関連サービスのなかには、以下の5つのような難しい投資もあるので注意が必要です。

 

【5つの地雷商品・サービス】

1. 毎月分配型ファンド

2. テーマ型ファンド

3. 通貨選択型ファンド

4. ファンドラップ(ラップ口座)

5. ロボアドバイザー(ロボアド)

 

1. 毎月分配型ファンド

毎月分配金がもらえるタイプの投資信託です。一見、毎月のお小遣いのようでお得そうですが、運用で利益が出なかった場合、元本を取り崩してでも分配金(元本払戻金)を出します。元本が減ると、複利効果も減るため、長期の資産形成には向きません。

 

2. テーマ型ファンド

AI、ロボット、SDGsなど、話題のテーマに関わる銘柄に投資する商品です。テーマの注目度が下がるとともに値下がり。再び値上がりすることが少ないのです。短期保有と割り切って投資するならやってもOK。

 

3. 通貨選択型ファンド

株式や債券などの投資対象に加えて、円以外の通貨を選択できる商品です。資産の値上がり益や配当金・分配金に加えて、選んだ通貨の為替差益や利息なども受け取れます。ただ、仕組みが複雑で、運用実績も今ひとつの商品が多くあります。

 

4. ファンドラップ(ラップ口座)

投資家と金融機関の間で契約を結び、投資をすべて金融機関に任せるサービスです。プロが投資家の意向を汲み取り、投資をしますが、自分で投資するより手数料が高くつきます。

 

5. ロボアドバイザー(ロボアド)

金融のプロが開発したアルゴリズムを投資に生かすことのできる商品です。いくつかの質問に答えるだけで、自分に合った投資をスタートできますが、こちらも手数料が高くつくのが難点です。

 

地雷商品に共通するのは、わかりにくい複雑な仕組みがあることと、手数料が高いこと。

 

これらの地雷を踏むことなく、シンプルで手数料の安い商品を選んでコツコツと運用したほうがお金を増やせるでしょう。

 

 

頼藤 太希

株式会社Money&You

代表取締役

 

高山 一恵

株式会社Money&You

取締役

 

本メディア並びに本メディアの記事は、投資を促すことや、特定のサービスへの勧誘を目的としたものではございません。また、投資にはリスクがあります。投資はリスクを十分に考慮し、読者の判断で行ってください。なお、執筆者、製作者、株式会社幻冬舎ゴールドオンライン、幻冬舎グループは、本メディアの情報によって生じた一切の損害の責任を負いません。

1日1分読むだけで身につくお金大全100 改訂版

1日1分読むだけで身につくお金大全100 改訂版

頼藤 太希・高山 一恵

自由国民社

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