「フリーランスの年金不安」の特効薬…“年最大81万6,000円”が「全額所得控除」になり効率よくお金を増やせる方法【シミュレーションあり】

「フリーランスの年金不安」の特効薬…“年最大81万6,000円”が「全額所得控除」になり効率よくお金を増やせる方法【シミュレーションあり】
(※画像はイメージです/PIXTA)

厚生年金がない個人事業主・フリーランスの方にとっては、老後資金をいかに効率よく準備するかは切実な問題です。「iDeCo(確定拠出年金)」や「NISA」はありますが、それ以前に自営業・フリーランスのみを対象とした制度として「国民年金基金」があります。本記事でシミュレーションを交えながら解説します。

加入シミュレーション(35歳男性の例)

たとえば、「男性・35歳1ヵ月・年収600万円」の人が以下のプランに加入したとしてシミュレーションしてみましょう。なお、シミュレーションは国民年金基金HPでできます。

 

【「男性・35歳1ヵ月・年収600万円」のプラン例】

・1口目:「終身年金A型」(掛金月額1万140円・年金月額1万5,000円)

・2口目~6口目(5口):「終身年金A型」(掛金月額1万6,900円・年金月額2万5,000円)

・7口目~12口目(6口):「確定年金Ⅰ型」(掛金月額合計1万4,280円・年金月額3万円)

 

このケースでは、1年あたりの掛金額は合計49万5,840円、 60歳到達月前月分まで(24年11ヵ月間)の総額は1,235万4,680円となります。

 

これに対し、80歳までの年金額は15年間で総額1,317万3,000円となり、6.62%増えたことになります。

 

なお、「終身年金A型」と「確定年金Ⅰ型」はいずれも65歳~80歳の15年間の保証があるので、80歳までの間に亡くなったとしても、本人が受け取れなかった分は遺族に支払われることになります。

 

これだけだと「そんなものか」という程度かもしれません。

 

しかし、掛金全額が所得控除となることを思い出してください。

 

掛金払込期間、ずっと年収が600万円だったと仮定すると、所得税・住民税が年間150,834円(所得税は復興特別所得税を含む、住民税は10%とする)軽減されます。これを加味した実質的な年間掛金は34万5,0006円(概算)となります。

 

このように、国民年金基金は、掛金が全額所得控除になるうえ、最終的に受け取れる金額が定まっていて着実に増やすことができ、かつ、年金を受け取る段階でも「公的年金等控除」を受けられるというメリットがあります。

 

iDeCoを活用する場合のリスクが気になる方や、あるいはiDeCoとリスク分散をしたい方に、おすすめできる制度です。

 

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