「フリーランスの年金不安」の特効薬…“年最大81万6,000円”が「全額所得控除」になり効率よくお金を増やせる方法【シミュレーションあり】

「フリーランスの年金不安」の特効薬…“年最大81万6,000円”が「全額所得控除」になり効率よくお金を増やせる方法【シミュレーションあり】
(※画像はイメージです/PIXTA)

厚生年金がない個人事業主・フリーランスの方にとっては、老後資金をいかに効率よく準備するかは切実な問題です。「iDeCo(確定拠出年金)」や「NISA」はありますが、それ以前に自営業・フリーランスのみを対象とした制度として「国民年金基金」があります。本記事でシミュレーションを交えながら解説します。

◆年金受取時のメリット|「公的年金等控除」を受けられる

国民年金基金は、年金を受け取った時点で「雑所得」として所得税・住民税が課税されます。

 

ただし、「公的年金等控除」を受けられるので、税負担は大幅に軽くなります。

 

控除額は細かく定められています(国税庁HP「タックスアンサーNo.1600 公的年金等の課税関係」参照)。

 

このように、国民年金基金は、掛金支払時と年金受取時の両方とも、税制優遇の対象となっています。

 

国民年金基金のプランと掛金

◆プランは全7種類

国民年金基金のプランは「終身年金」2種類と、「確定年金」5種類です。

 

「終身年金」は65歳から一生涯年金を受け取れるものです。これに対し、「確定年金」は決まった年数の間だけ年金を受け取れるものです。

 

1口目は必ず「終身年金」から選ばなければならず、2口目から「終身年金」「確定年金」の好きなプランを選ぶことができます。

 

それぞれ、「1口」あたりの「年金」の額と「掛金」の額が定められており、掛金の月額は「性別」と「加入時の満年齢」に応じて決まります。

 

また、以下の3点に留意する必要があります。

 

【国民年金基金のプラン選択における留意点】

・1口目の「終身年金」と2口目以降の「終身年金」は年金額・掛金が異なる

・掛金の上限は月68,000円(iDeCoと合算)

・「確定年金」の年金額は「終身年金」の年金額を超えてはならない

 

「終身年金」「確定年金」それぞれのプランの概要は以下の通りです。

 

◆「終身年金」の2つのプラン(A型とB型)

「終身年金」のプランは以下の2つです。

 

【終身年金のプラン】

・終身年金A型:年金の受取について65歳~80歳の15年間は保証される・掛金が割高

・終身年金B型:15年間の保証なし・掛金が割安

 

「保証」の有無は、本人が80歳より前に亡くなった場合に、遺族が本人に代わって年金を受け取れるかの違いです。

 

「終身年金A型」の場合、本人が80歳より前に死亡した場合でも遺族は80歳までの分を受け取れます。しかし、その代わりに掛金が「B型」より割高となっています。

 

これに対し、「終身年金B型」の場合、「A型」のような保証がありません。その代わりに掛金が「A型」より割安となっているということです。

 

◆「確定年金」の5つのプラン(Ⅰ型~Ⅴ型)

「確定年金」のプランは以下の通りです。

 

【確定年金のプラン】

・確定年金Ⅰ型:65歳~80歳の15年間保証

・確定年金Ⅱ型:65歳~75歳の10年間保証

・確定年金Ⅲ型:60歳~75歳の15年間保証

・確定年金Ⅳ型:60歳~70歳の10年間保証

・確定年金Ⅴ型:60歳~65歳の5年間保証

 

プラン別の性別・年齢ごとの掛金は、国民年金基金HPをご覧ください。

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