(※画像はイメージです/PIXTA)

カリフォルニア州のサンディエゴでは、火災保険の保険料が1年で470万円から6,000万円の約13倍にまで膨れ上がりました。米国で不動産を購入するのには、避けては通れないリスクがあると、現地リアルターである、エボルーションリアルティコンサルティングの石橋由美子氏はいいます。どのようなリスクでしょうか、みていきます。

災害による被害を軽減する方法

では、どのようにして事前に災害情報を得ればよいのでしょうか。州によっても異なりますが、不動産エージェントから災害に関する情報を得ることができます。とはいえ、仕事や教育環境の理由で、災害が少ない地域を選択して住むことは簡単ではありません。

 

それでは、災害による影響を少しでも軽減する方法はあるのでしょうか。有効な対処法は、その地域で起こり得る災害に対応している物件をできる限り探すことです。たとえば、災害に応じて以下のような対応が必要でしょう。

 

~山火事のリスクが高い地域~

・家の周りの木の枝の剪定を頻繁に行う

・燃えやすいものを置かない

・耐火性の高い窓の設置

・火の粉の侵入を防ぐために金属製のメッシュスクリーンで通気口や窓をカバーする

 

[図表2]山火事リスクが高い地域

 

~洪水が起こるリスクの高い地域~

・家の土台を高くする

・洪水時の水の逆流を防ぐ工事

・外に水を吐きだすポンプの設置

 

[図表3]洪水が起こるリスクの高い地域

 

~干ばつのリスクが高い地域~

・芝生の代わりに乾燥に強い植物を植える

 ・スプリンクラーの代わりに点滴灌漑にする

・水節約型の蛇口に変えて水の節約をする

 

~台風、ハリケーンによるリスクが高い地域~

・暴風雨に強い窓の設置

・家の周りの木の枝の剪定を頻繁に行う

・ポータブル発電機を備える

 

[図表4]竜巻が起こるリスクが高い地域

 

~熱波によるリスクの高い地域~

・省エネ型のエアコン設置

・窓脇に日陰を作る木や植物を植える

・窓、ドアの周りの隙間を埋め外気が侵入するのを防ぐ

・自動温度調節装置の設置で省エネをはかる

 

このほかに、災害による影響を少しでも軽減する手段としては、「保険加入」もやはり有効といえます。

 

物件購入後に後悔しないよう、事前のリサーチは念入りにしましょう。物件自体のみならず、周りの環境や“災害“に対しても考慮し、納得のいく物件を購入して「投資・資産形成」を楽しみましょう。

 

 

石橋 由美子

エボルーション リアルティ コンサルティング 不動産エージェント

 

 

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