税務調査官「このお金の使い道は?」→「そんな昔のことは忘れました」で“多額の追徴課税”を回避できるワケ【元税務調査官が暴露】

税務調査官「このお金の使い道は?」→「そんな昔のことは忘れました」で“多額の追徴課税”を回避できるワケ【元税務調査官が暴露】
(※写真はイメージです/PIXTA)

税務調査では、百戦錬磨の調査官からさまざまな質問を受けます。その際、自信を持って答えられない場合には「そんな昔のことは忘れました」と答えたほうが、かえって“多額の追徴課税”を課されずに済むと、元税務調査官の秋山清成税理士はいいます。いったいなぜなのか、元国税のベテラン税理士の秋山氏が、元税務調査館の視点から「税務調査でやってはいけない言動」を解説します。

さかのぼって贈与契約書を作る

贈与契約書はあったほうがよいですが、ないからといって課税されるものではありません。過去に贈与契約書を作っていなかったからと、今から遡って新しく偽造する必要はないのです。

 

むしろこのようなことをすると調査官に付け入る隙を与えてしまうのでやめておきましょう。

務調査当日までにやっておくべき“たったひとつのこと”

税理士との事前リハーサルも有効…余裕をもって調査当日を迎えよう

ここまで見てきたように、相続税の税務調査は当日の大まかな流れが決まっています。つまり、税理士と事前リハーサルをすることが可能というわけです。

 

事前に「どのようなことを聞かれるのか」「どのような箇所を見られるのか」をシミュレーションし、当日は「どうぞ、どうぞ」とある程度余裕を見せて、こちらからの資料も揃えて税務調査に臨みましょう。

 

相続税は申告書を提出して終了ではありません。被相続人の死亡の2年後、「税務調査に伺いたいのですが」という連絡が入ることを見越して、相続専門の税理士に依頼されることをお勧めします。

 

 

秋山 清成

秋山清成税理士事務所

税理士

 

2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

 

※本連載は、秋山清成氏による著書『元国税 相続専門40年ベテラン税理士が教える 損しない!まるわかり!相続大全』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。

※本連載は、秋山清成氏による著書『元国税 相続専門40年ベテラン税理士が教える 損しない!まるわかり!相続大全』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。

元国税 相続専門40年ベテラン税理士が教える 損しない!まるわかり!相続大全

元国税 相続専門40年ベテラン税理士が教える 損しない!まるわかり!相続大全

秋山 清成

KADOKAWA

相続発生後に慌ててももう遅い!9割の人はこれで損している! 相続争いの8割は『資産家の家庭』よりも、『財産額5,000万円以下の家庭』で起こります。そこで“相続専門”の税理士が、相続の基本を解説します。 親に相続…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録