トヨタでさえ起きる「顧客情報漏洩事故」…“情報漏洩”や“サイバー攻撃”に備えて入るべき「保険」とその「4つの補償」

トヨタでさえ起きる「顧客情報漏洩事故」…“情報漏洩”や“サイバー攻撃”に備えて入るべき「保険」とその「4つの補償」
(※画像はイメージです/PIXTA)

トヨタ自動車は5月12日、クラウド環境の誤設定により顧客情報漏洩事故が起きた可能性があることを公表しました。大量の個人情報が扱われる今日、大企業でさえこのような事故を完全には防げません。中小企業においてはなおさらであり、場合によっては多額の損害賠償責任を負うなど、甚大な経済的損害を被る可能性があります。本記事では、サイバー事故による損害をカバーする「サイバーセキュリティ保険」について解説します。

2. 被害拡大防止・原状回復等にかかった費用の補償

2つめの補償は、被害拡大防止・原状回復等にかかった費用の補償です。

 

サイバー事故が起きた場合、さらなる被害の拡大を防止する措置、原状回復のための措置をとらなければなりません。そこで、そのためにかかる費用をカバーします。

 

たとえば、以下のようなものが挙げられます。

 

・臨時のコールセンターの設置費用

・失われたデータの復旧にかかる費用

・原因解明のため外部の調査機関に調査を依頼する費用

・被害者に対するお詫びの手紙を出す費用

・被害者に見舞品を支給する費用

3. 業務の停滞による損害をカバーする補償

3つめの補償は、業務の停滞による損害をカバーする補償です。

 

事故があったことによって収益獲得のため通常より余計にかかった費用等(積極損害)と、事故がなければ得られるはずだった利益の損失(消極損害)の両方がカバーされます。

 

以下が挙げられます。

 

・営業を継続するためにかかった費用

・コンピューターシステムやネットワークの中断に起因する営業不能による利益損失

4. 平時における事故防止対策等のサポート

4つめは、平時における事故防止対策等のサポートです。「補償」自体ではありませんが、サイバーセキュリティ事故を予防するためのものです。

 

たとえば、以下のようなサポートを受けることができます。

 

・サイバーセキュリティ―に関するルールの策定

・サイバー関連情報の提供

・従業員に対する研修、教育支援ツールの提供

・リスク診断

・セキュリティソフトの導入支援

 

サイバー事故は、大企業でさえ完全に防ぐことが困難なものです。しかも、現実に発生してしまえば、損害が甚大になるリスクがきわめて大きいといえます。

 

DX(デジタル・トランスフォーメーション)が進む時代において、サイバー事故のリスクへの備えはますます重要性を増しています。

 

サイバーセキュリティ保険に加入することは、そのための最も有効な手段であるといえます。特に、顧客情報を日常的に扱う中小企業にとっては、経営を守るため、必須であるといっても過言ではなく、加入することをおすすめします。

 

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