「歩くだけ」で最大7,400円のキャッシュバックも!「保険ぎらい」の経済ジャーナリストも納得…“今どきの生命保険”事情

「歩くだけ」で最大7,400円のキャッシュバックも!「保険ぎらい」の経済ジャーナリストも納得…“今どきの生命保険”事情
(※写真はイメージです/PIXTA)

近時の生命保険には、歩くだけでキャッシュバックが受けられる商品や、健康診断の数値や喫煙の有無等によって保険料が変わる商品があります。それらは保険会社と保険加入者の双方にとってメリットがあり、「保険ぎらい」を自任する経済ジャーナリストの荻原博子氏も、検討の余地があると認めるほどです。荻原氏が著書『5キロ痩せたら100万円 「健康」は最高の節約』(PHP研究所)より、最新の生命保険事情を解説します。

健康だと保険料が安くなる!

「あるく保険」は、保険料のキャッシュバックの判定を「歩く」に限定していますが、もっと幅広く、「健康なら保険料を安くする」という生命保険は数多くあります。

 

そもそも生命保険とは、死んだり病気や怪我で働けなくなった時に生活に困ることがないように、給付金を受け取れるというもの。

 

同じ年齢、同じ性別でグループをつくり、そのグループのみんなでお金を出し合って、その年に死んだり病気や怪我で入院した人が、みんなが出したお金をもらうという仕組みです。

 

その仕組みを取り仕切るのが生命保険会社。

 

生命保険会社としては、加入した人が、なるべく健康でいてほしい。保険金も入院(通院)給付金も支払わなくてよければ、それに越したことはありません。ですから、加入者が「健康体」なら保険料を安くなるという保険商品を出しているのです。

 

健康体とは、BMIや血圧などが保険会社の設定基準をクリアし、病気のリスクが低いと判断された状態のこと。

 

細かな数値は保険会社によって異なりますが、一般的には、BMIは18から27まで、最大血圧が140mmHg未満、最低血圧が90mmHg未満で、保険会社独自の健康条件が加わるのが一般的です。

健康だともらえる「お小遣い」

「健康体」なら保険料が安くなるという保険は、最近増え始めました。

 

たとえば、イオン・アリアンツ生命の「元気パスポート」という終身医療保険は、入院、手術、放射線治療などを保障する医療保険ですが、「健康支援金」という機能がついています。

 

健康支援金は、運動や食生活の改善など、健康増進活動に積極的に取り組み、健康診断などの結果が保険会社の基準をクリアしていたら「お小遣い」がもらえるというものです。

 

このお金は、現金で受け取れるほか、電子マネーのWAONポイントとしても受け取れます。

 

ただ、この「健康支援金」の条件は、通常の健康体の基準よりもちょっと厳しめ。逆に、この厳しい基準をクリアするために健康増進に励むという人なら、ますます健康になることでしょう。

 

同保険では、健康増進アプリ「ウエルネスパレット」と連動していて、アプリをダウンロードすると、健康増進の活動でコインが貯まる仕組みになっています。

 

コインは、アンケートに回答すると200コイン、血圧数値入力で20コイン、8,000歩歩いて2コインといったかたちで累積されていき、貯まったウエルネスコインは、イオングループなどの健康関連商品やサービスで使えるクーポンと交換が可能です。

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5キロ痩せたら100万円 「健康」は最高の節約

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荻原 博子

PHP研究所

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