歩くと、生命保険の保険料が安くなる!?
毎日歩くと、保険料をキャッシュバックしてくれる「ちょっとお得な保険」も出てきています。
私は基本的に「民間保険への加入は慎重に」という主張をしていますが、これから紹介する保険は、普段から歩く習慣があり、医療保険への加入を考えている方は検討してもいいかもしれません。
東京海上日動あんしん生命が出している新医療総合保険(健康増進特約付加)は、その名もズバリ「あるく保険」。
1日平均8,000歩以上歩くと、その達成状況を6ヶ月ごとに計測し、それに応じて2年後に所定の健康増進還付金をキャッシュバックしてくれる保険です。
「1日平均8,000歩も歩けない!」と思う方もいるかもしれませんが、私たちは気付いていないだけで、普段の生活の中でじつはそれなりに歩いています。
厚生労働省の「国民健康・栄養調査結果の概要」(令和元年)によれば、日本人の1日の平均歩数は、男性が7,864歩、女性が6,685歩数。
あくまで平均歩数ですが、この保険の対象となる8,000歩に到達するには、男性ならプラス約140歩、女性ならプラス約1,320歩を歩けばいいというわけです。
保険を使用しなければ5,000円戻ってくる
では「あるく保険」に加入して目標歩数を達成すると、どれくらい保険料が戻ってくるのでしょう。
30歳の男性が月々3,100円の保険に加入していた場合、1日平均8,000歩が認定されたら、6ヶ月ごとに約600円キャッシュバックされます。2年後には払った保険料が約2,400円手元に戻ってくるということになります。
つまり、月々の保険料が約100円安くなる計算です。
しかも、この保険には加入後に保険を使う機会がなかった場合、無事故給付金としてさらに5,000円のキャッシュバックがあります。
1日8,000歩で健康管理をしっかりして、健康でつつがなく過ごせたら、2年で約7,400円が戻ってくるということ。つまり2年で支払った保険料の約1割が戻ってくるという計算になります。
基本的には掛け捨ての医療保険なので、歩いて健康になり、保険を使うことがなかったら保険料を無駄に払うことにもなりますが、それを喜ぶべきか悲しむべきかは、個々の判断になるでしょう。
ちなみに、歩数を測るためのスマートフォンとウェアラブル端末(時計のように身につけられる端末)は、希望に応じて保険会社から無償で貸し出しされます。
■節約ポイント
医療保険に加入するなら、「歩くだけで得する」保険に乗り換えるのも手。