【対策方法】誹謗中傷を避けるには?
誹謗中傷を避けるためには、どのような対策をとればよいのでしょうか? 主な対策は次のとおりです。
誹謗中傷されたら早期に対応して、ほかの者からの攻撃を防ぐ
誹謗中傷を予防するための最大の対策は、誹謗中傷をされたら早期に法的対応をとることです。誹謗中傷をする側は犯罪行為であることなどを深く考えることなく、安全圏からなんとなく攻撃しているだけのケースが少なくありません。そのため、誹謗中傷に対して発信者情報開示請求などの法的対応を断固として行うことで、発信者情報開示請求の対象となった者以外からの誹謗中傷も止む可能性もあります。
ネット上で誹謗中傷されたら…自分でできる対応策
インターネット上で誹謗中傷をされた場合に、まず行うべき対策は次のとおりです。
URLを含むスクリーンショットなどで証拠を残す
誹謗中傷に対して刑事告訴をする場合であっても損害賠償責任を追求する場合であっても、証拠の存在が不可欠です。相手が不都合な投稿を削除する前に、スクリーンショットを撮るなどして証拠を残しておきましょう。
なお、スクリーンショットを撮影する際には、相手のアカウント名、URL、投稿内容などの情報が確認できるよう、漏れなく撮影してください。
また、X(旧Twitter)などでは投稿にはアカウント名(表示名)の後ろにユーザー名(「@」から始まるアカウント固有の識別名)が表示されるため、アカウント名が長いとユーザー名がすべて表示されません。
そのため、投稿とあわせて相手のプロフィールページなど、ユーザー名が最後まで表示されているページについてもスクリーンショットを撮っておくとよいでしょう。その他撮影が必要な箇所については、弁護士へご相談ください。
できるだけ早期に対応する
誹謗中傷への対策は、できるだけ早期に行いましょう。なぜなら、X(旧Twitter)などのSNSやプロバイダでのログ保存期間が過ぎてしまうと、誹謗中傷への対応が難しくなるためです。 ログの保存期間は各社で異なりますが、おおむね3ヵ月から6ヵ月程度であるといわれています。
弁護士に相談する
誹謗中傷がなされたら、早期に弁護士へ相談しましょう。相手へ反論するなど無理に自分で対応しようとすれば、逆上した相手からさらなる誹謗中傷がなされる危険性があるほか、損害賠償請求などの場面で不利となる可能性があるためです。