10年以上ぶりに再会した二人…「双方の言い分」は?
DとEはいとこ同士の関係になりますが、10年以上ぶりに再会し、話し合いをすることになりました。双方の言い分は以下の通りでした。
●D→E
賃料収入が減ってきており、生活が苦しい。賃貸マンションの持ち分を買い取ってもらえないのであれば、第三者に売却するしかない。共有持ち分の売却は難しいので、一括売却したい。
●E→D
そもそも賃料収入が減っているのはDによる維持管理が悪いから。あまりに勝手すぎる言い分であり、父の意向も考えると売却には同意できない。
いかがでしょうか。このようなケースでは訴訟(共有物分割請求訴訟)にまでいたることも考えられ、最悪の場合だと競売によって第三者の手に渡ってしまうこともあります。そうなるとA(E)とBにとっては泣き寝入りするしかないわけです。
佐藤 良久
GSRコンサルティング株式会社 代表取締役