フィリピン海外直接投資「20ヵ月ぶり低水準」23年上半期は低調確定か?

4月17日週「最新・フィリピン」ニュース

フィリピン海外直接投資「20ヵ月ぶり低水準」23年上半期は低調確定か?
写真:PIXTA

一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクターの家村均氏が、フィリピンの現況を解説するフィリピンレポート。今回は最新の海外からフィリピンへの直接投資の動向を中心に解説していきます。

フィリピン投資の一翼を担う「IT-BPM業界」最新動向

フィリピンは、ITビジネスプロセスマネジメント(IT-BPM)産業の就業者スキルの不足に対処するために、全国的な人材育成プログラムを準備しています。

 

IT-BPMセクターへの人材供給を増やすために、大学などに専門学位コースを設置するなど、政府と教育機関との協力が必要となります。フィリピンのIT-BPM産業ロードマップ2028では、多くの企業が、業界の最も重要な成長エンジンとして、質の高い熟練した人材の継続的な供給の必要性を挙げています。

 

また、IT-BPM企業は、スキル人材の不足に対処するために、従業員のスキルアップに投資することが不可欠になっています。高等教育機関のカリキュラム強化や卒業生の雇用可能性を高めるためのインターンシップの提供など、フィリピンが適切な人材の需要を迅速に供給する能力を高めるための議論が進行中です。

 

多くのIT-BPM企業の従業員のスキルアップへの投資は、単一スキルから多次元スキルへ転換し、人工知能(AI)ができることを凌ぐことが求められています。さらにIT-BPM協会は、高等教育委員会と協力して、IT-BPMセクターによって設計されたトレーニングプログラムを高等教育機関のカリキュラムに導入するスキルプログレッションプログラムなどのイニシアチブを実施しています。また、各IT-BPM企業が求人情報を投稿し、スクリーニングプロセスを実施し、潜在的な才能と関わることができるIT-BPM人材ハブを開設しました。

 

これらの施策は、フィリピンの人材が、AI、機械学習、インテリジェントオートメーションなどの新しいテクノロジーやイノベーションによって進化し続けるIT-BPM業界で成功するために必要な適切なスキルを確保することを目的としています。


フィリピンのIT-BPM産業ロードマップ2028の中で、このセクターは2028年までに590億ドルの収益を生み出し、110万の新しい雇用を創出することを目指すとし、2023年には、IBPAP業界は雇用者数が170万人に到達し、359億ドルの収益を生み出すとしています。

 

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※当記事は、情報提供を目的として、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングが作成したものです。特定の株式の売買を推奨・勧誘するものではありません。
※当記事に基づいて取られた投資行動の結果については、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティング、幻冬舎グループは責任を負いません。
※当記事の比較するターゲット株価は、過去あるいは業界のバリュエーション、ディスカウントキャッシュフローなどを組み合わせてABキャピタル証券のプロアナリストが算出した株価を参考にしています。

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