上司「なんでお前だけできないんだ」→部下「自分には才能がない」部下を伸ばす上司と潰す上司のちょっとした違い

上司「なんでお前だけできないんだ」→部下「自分には才能がない」部下を伸ばす上司と潰す上司のちょっとした違い
(※写真はイメージです/PIXTA)

スタッフの人格を否定するような叱責ではなく、本人のどの接客に問題があったのかを指摘するように心がけましょう。コンサルタントの成田直人氏が著書『お客様を「集める」から「集まる」へ 口コミだけで繁盛店を作る究極の集客術』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

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店舗の目標を達成する一体感は価値がある

■初速を上げる社内キャンペーンの実施

 

口コミ投稿をしてもらうことでお客様にインセンティブ(特典)をプレゼントすることはNGですが、口コミ投稿を店舗対抗戦にして社内向けにプレゼント(報償)するのはOKです。

 

例えば、店内スタッフで口コミ投稿数を競い合うのも、初速を上げていく上で効果的な社内イベントです。

 

私もPCデポでアルバイトをしている際に、社内での光ファイバー契約数を競う企画がありました。イベントは大変盛り上がり、結果は残念ながら店内で2位だったのですが、全員が目標達成に向けて活動しお互いにアドバイスをしあって、最終的に店舗の目標を達成する一体感は、チームビルディングの上でも価値が高いです。

 

目標達成すれば「自分達にもできるんだ!」という自信を植え付けることができるのでぜひ店舗対抗戦(店舗ごとに口コミ投稿数を競う)と店内対抗戦(店舗スタッフ同士が競う)を実施しながら、初期の口コミ投稿を獲得することができれば、スタッフの中に自信が芽生えるでしょう。

 

ただし、イベントの運用の仕方には注意点があります。

 

それは顧客接点を持つスタッフと、そうではないスタッフとの口コミ投稿貢献度の採点化です。

 

例えばパソコンショップ専門店でいうと、パソコンセールスの担当者はインターネットの話がしやすいです。だから1件あたり1ポイントです。

 

逆に一番インターネットの話から遠いのがレジ担当です。レジでいきなりインターネットの話をするのは難易度が高いので、1件あたり5ポイントと差をつけます。

 

こうやって獲得をする難易度を考えてポイント化することで、できる限り公平性を保った企画にする必要があります。獲得難易度に応じて1件のポイント数の振り分けは慎重にスタッフと話し合って決めましょう。

 

店舗内の常駐スタッフが少なく役割を入店から退店まで1人のスタッフが担当するのであれば1件1ポイントでよいと思いますが、パソコン専門店のようにポジションが明確に区分されている場合はぜひこの基準を参考にしてみてください。

 

続いて店舗間対抗戦についてですが、ここでも同様に公平性を保った企画にしないと競争の意味がなくなってしまいます。それこそ1件1ポイント換算で実施をすると、売上が月商1000万円ある店と100万円の店舗では接客機会も10 倍違うので獲得数に差がでるのは明白です。

 

売上比率に対して適切なポイント数にして、公平性を保った競争にすることをおすすめします。

 

ワンサイドゲームにすると敗れたその他大勢の店舗のモチベーションが落ちるので、ポイント配分はとても重要なので慎重に進めていきましょう。

 

成田 直人
ジャパンブルーコンサルティング株式会社代表取締役

 

 

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※本連載は成田直人氏の著書『お客様を「集める」から「集まる」へ 口コミだけで繁盛店を作る究極の集客術』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を罰すし、再編集したものです。

口コミだけで繁盛店を作る究極の集客術

口コミだけで繁盛店を作る究極の集客術

成田 直人

日本能率協会マネジメントセンター

広告費をかけて集客をするのが、これまでの店舗ビジネスの勝ちパターンでしたが、小売・サービス・飲食など、店舗にかかわるすべての業界において、広告の費用対効果が合わなくなってきており、それにともない一人の顧客の獲得…

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