YouTubeでこのところ異変が起きています。特に2022年半ば頃から、人気を得るチャンネルのパターンが明らかに変わっているのです。かつて楽天で「ラクマ」や「6時間タイムセール」等のヒット企画にかかわったYouTubeプロデューサーの大原昌人氏が著書『会社の売上を爆上げする YouTube集客の教科書』(自由国民社)より、今YouTubeで人気を獲得する条件について、実例を紹介しながら解説します。
伸びやすい動画づくりのコツ
このように、最近のYouTubeではお偉い先生のお堅い講話よりも「自分より少しだけ知識がある先輩の話」くらいの温度感が、もっとも伸びる傾向にあります。
では、一般的なビジネス系チャンネルの演者は、その絶妙な温度感をどうやって動画に反映すればいいのでしょうか。
まず大事なのは、上から目線で話すのではなく、親しげな雰囲気を心掛けることです。社長が演者を務める場合は、いつもの癖でついつい偉ぶった話し方になってしまうことがあるので、特に注意してください。
そのうえで、動画の冒頭5秒もしくは終わりの10秒くらいに、ちょっとプライベートな話を交えるのがおすすめです。
たとえば子育て中の人だったら「今日は子どもが保育園にいく前に泣いてしまって、バタバタ動画撮ってます」といった話をマクラに本題へ入っていくと、一気に親近感がわきます。
あるいは動画の最後に「今日の撮影、めっちゃ疲れたな。このままマックいっちゃうか」という感じのコメントを入れるのもいいでしょう。
テレビ番組で楽屋などのオフショットを映すのも狙いは同じで、表向きの顔だけではなく、プライベートな部分での「人となり」がわかった方が、視聴者はより演者に興味をもってくれるのです。
大原 昌人
株式会社ダニエルズアーク
代表取締役・YouTubeプロデューサー
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株式会社ダニエルズアーク
代表取締役・YouTubeプロデューサー
株式会社ダニエルズアーク代表取締役。YouTubeプロデューサー。元「楽天市場」プロデューサー。
慶應義塾大学環境情報学部卒業後、楽天株式会社に入社。データ分析力を買われてクリエイティブ部門に配属。
フリマアプリ「ラクマ」や、年間100億円規模の流通を生み出す「6時間タイムセール」など、数々のヒット企画に参画する。
2016年、今では当たり前になった「買って応援企画」の火つけ役として話題に。
同年「楽天市場MVP賞」を受賞。2017年からは国内最大級の流通額を誇る「楽天スーパーSALE」の総合プロデューサーに最年少で就任。
1週間で683億円という驚異の売上最高記録を生み出した。2018年、株式会社ダニエルズアークを設立し、代表に就任。
著書に『売れない時代にすぐ売る技術』(サンマーク出版)、『すべての仕事を2分の1の時間で終わらせるガチ速仕事術』(ぱる出版)、『これからの集客はYouTubeが9割』(青春出版社)がある。
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