「フランク路線」で成功したYouTubeチャンネルの例
たとえるなら、校長先生のありがたくも退屈なお話ではなく、担任の先生や部活の先輩のおもしろい体験談を聞きたいと思う視聴者が増えているのでしょう。
今このタイミングでビジネス系ジャンルに参入するのであれば、校長先生系のまじめトークではなく、担任や先輩くらいの距離感のフランク路線でいった方が、断然ファンがつきやすくなります。
具体的な事例をご紹介しましょう。
ダイエット系でも、少し前まではスタイル抜群のインストラクターが、科学的根拠を交えながらまじめに指導する動画が人気を集めていましたが、その手のものは徐々に下火になりつつあります。
代わりに最近では、特にスタイルがいいわけでもない、どこにでもいそうな等身大のインストラクターが頭角を現してきています。
たとえば「ズボラストレッチ」というチャンネルの演者である深井さんは“おじさん”という表現がしっくりくるようなアラサー男性です。
それも、特別細いわけでもマッチョなわけでもない、中肉中背の男性です。そんな彼が、立派なスタジオではなく、何ならちょっとボロいくらいの民家の一室にマットを敷いて、ストレッチのやり方を解説する。
このスタイルが大いにウケて、チャンネル登録者数は130万人以上になっています。
普通に考えたら、とりたててスタイルがよいわけでもない男性が「脚痩せストレッチ」「本当に痩せる腹筋」などの動画を公開しても、説得力に欠けるといわざるを得ません。
それでも同チャンネルが人気を博しているのは、タイトルどおりズボラな人でも挑戦しやすい「のび太君向け」の内容であることに加え、深井さんの飾らない姿に共感や安心感を覚える視聴者が多いからでしょう。
ダイエット系では、なるねえさんの「笑けるダイエット」も参考になります。彼女のダイエット動画の特徴は、タイトルどおり「笑える」こと。音楽に合わせてさまざまなトレーニングに挑戦しながら「いてて~」「つらい」「これヤバい」といった率直な感想を述べる姿は、まさに先生ではなく身近な先輩という雰囲気です。
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