YouTubeでバズらせるためには、時として「パクる」という考え方も重要です。なぜなら、YouTubeのアルゴリズムにおいては「パクられた側」も大きなメリットを受けられるからです。かつて楽天で「ラクマ」や「6時間タイムセール」等のヒット企画にかかわったYouTubeプロデューサーの大原昌人氏が著書『会社の売上を爆上げする YouTube集客の教科書』(自由国民社)より、そのしくみを解説します。
「水戸黄門方式」の具体例
私のチャンネルも、まさにこの「水戸黄門方式」で確固たる基盤を築きました。チャンネル開設から4か月後、初ヒットとなった「持続化給付金ネタ」を量産したことで、登録者数が一気にひとケタ増えたのです。
量産のコツは、少しだけ切り口を変えたり、続報として追加情報を加えたりすることです。私の給付金・助成金ネタでいえば、こんな感じです。
・持続化給付金の基本情報(申請期間・計算・ポイントなど)
・持続化給付金の申請方法(Web申請できない高齢者向け)
・持続化給付金の申請方法(フリーランス・個人事業主向け)
・持続化給付金の続報(申請手順と必要書類の最新情報)
・持続化給付金の続報(入金後にやってはいけないNG集)
・持続化給付金に審査で落ちる原因
・持続化給付金の不正受給の手口 etc.
このほか類似のテーマとして、一律10万円の特別定額給付金や、事業者向けの「家賃支援給付金」および「一時支援金」、学生のための「学生支援緊急給付金」という切り口でも動画をアップしました。給付金・助成金シリーズは計30本以上作成し、再生回数は多いもので37万回以上にのぼりました。
大原 昌人
株式会社ダニエルズアーク
代表取締役・YouTubeプロデューサー
株式会社ダニエルズアーク
代表取締役・YouTubeプロデューサー
株式会社ダニエルズアーク代表取締役。YouTubeプロデューサー。元「楽天市場」プロデューサー。
慶應義塾大学環境情報学部卒業後、楽天株式会社に入社。データ分析力を買われてクリエイティブ部門に配属。
フリマアプリ「ラクマ」や、年間100億円規模の流通を生み出す「6時間タイムセール」など、数々のヒット企画に参画する。
2016年、今では当たり前になった「買って応援企画」の火つけ役として話題に。
同年「楽天市場MVP賞」を受賞。2017年からは国内最大級の流通額を誇る「楽天スーパーSALE」の総合プロデューサーに最年少で就任。
1週間で683億円という驚異の売上最高記録を生み出した。2018年、株式会社ダニエルズアークを設立し、代表に就任。
著書に『売れない時代にすぐ売る技術』(サンマーク出版)、『すべての仕事を2分の1の時間で終わらせるガチ速仕事術』(ぱる出版)、『これからの集客はYouTubeが9割』(青春出版社)がある。
著者プロフィール詳細
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