(※写真はイメージです/PIXTA)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

政策金利は11年ぶりの高水準

■豪州準備銀行(RBA)は3月7日の理事会で、政策金利である翌日物金利の誘導目標を0.25%引き上げて3.6%としました。昨年5月から始まった利上げは10会合連続、利上げ幅は計3.5%となり、政策金利は約11年ぶりの水準へと上昇しました。

 

消費者物価指数と政策金利

声明文はややハト派に転換か

■豪州の1月の消費者物価指数は前年比+7.4%の上昇にとどまり、前月(+8.4%)から減速するとともに、市場予想(+8.0%)を下回りました。

 

■このため、RBAは利上げを継続する一方、その声明文で「インフレがピークを打った」とコメントしました。さらに、前回の声明文にあった「金利の更なる引き上げ」との文言を、「さらなる引き締め」に変更したことから、市場の一部では「RBAが以前よりハト派に転じた」と受け取られる結果となりました。

 

豪ドル円レートと豪日金利差

今後の展開:豪ドルは引き続き堅調か

■弊社では、前回会合で将来の複数回の利上げの可能性が示唆されたことや、今回の声明文の変化などを踏まえ、今後の景気動向によほどの変調がきたさない限り、次回理事会での0.25%の利上げが最後の利上げとなるものと予想しています。

 

■今回の声明文発表を受け豪ドルはやや軟調に推移する局面も見られましたが、エネルギーや鉱物資源といった主要な輸出品目の価格上昇から豪州経済は今後も堅調な推移が見込まれ、こうした交易条件の改善が豪ドルを下支えするものと思われます。加えて、中国経済の再開・回復への期待や豪州産石炭の禁輸措置の解除もあり、今後も豪ドルは堅調な推移が続くものと予想しています。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『豪州準備銀行は10会合連続で「利上げ」…今後の展開は?【マーケットのプロが解説】』を参照)。

 

三井住友DSアセットマネジメント株式会社

 

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