カオバン社会支援庁に赤ちゃんを連れて行くカオバン国境警備隊の警官(VNA/VNS Photo by Nông Tuấn)

ベトナムの現地メディア『Viet Nam News』より、ベトナム文化や社会における特に経済・金融に関する事象を多角的に分析・解説した記事を厳選。翻訳・編集してお伝えする。

ベトナムで行われていた中国への人身売買

最新の調査によると、リ・ホウは、雇われた中国の会社から2万元(約39万2,090円)の報酬をもらいベトナムに訪れ、中国の夫婦のために国境を越えて赤ん坊を密輸していたことが発覚した。

 

カオバン国境警備隊は、生後15日の赤ちゃんを連れて、国境を越えて中国に入ろうとする怪しい4人組に声をかけ、“国境を越えた子供の密輸作戦”を阻止した。

 

逮捕されたのは、中国人のリ・ホウとイン・シャオロンと、ベトナム人夫婦のレー・ティ・ミ・レン(23)とファム・タイン・シン(36)の4人。

 

最初の調査によると、リは中国の会社に雇われ、2万元(約39万2,090円)を支払ってベトナムを訪れ、中国の夫婦のために国境を越えて赤ちゃんを密輸していたという。

 

夫妻は、フィン・ティ・ゴック・ニー(32歳)というホーチミン市在住のベトナム人女性を代理母として雇い、ニーは1月28日に出産した。

 

リはインに金を払い、タンソンニャット国際空港から一緒に子供の父親を装ってベトナムに入った。翻訳兼ガイドとして雇ったもう一人の男も連れていた。リは、ニーから赤ん坊を受け取った後、シンら他2人を雇って一行をカオバン省まで向かうよう仕向けた。

 

2月12日午後1時頃、カオバン省のカン・ノン・テン・クォックの614番地で、地元当局はリ・ホウ、イン・シャオロン、レー・ティ・ミ・レン、ファム・タイン・シンの4人が小さな男の赤ちゃんを連れて国境を越えようとしたところを捕らえた。4人は「刑法第151条による16歳未満の人身売買」の罪で拘束され、カイン・イェン国境事務所に移送された。赤ちゃんはカオバン省の社会支援機関に送られた。

多国籍グループによる巧妙な犯罪

当局はさらなる捜査により、グループに協力し、国境を越えた(ベトナムでの)子供の出産の知らせを待ってバックカン省に滞在していたリーティ・アン・トゥー(30)とレー・ティ・タン(27)という人物も逮捕した。

 

この事件は、様々な国籍の人物が関与する巧妙な犯罪であり、事件に関するすべてのファイルや証拠は、カオバン警察署捜査庁に引き渡された。

 

赤ちゃんはカオバン社会支援庁に引き渡され、当局が赤ちゃんの近親者を調査・特定するし保護されるまでの間は、当局で保護されるという。

この記事は、GGOが提携するベトナムのメディア『Viet Nam News』が2022年2月21日に掲載した記事「Four arrested trying to smuggle 15-day-old baby into China」を翻訳・編集したものです。

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