為替
ここ2週間の豪ドルの対円レートは、上昇しました。16日に発表された豪州の1月の雇用統計は失業率が上昇するなど弱い結果だったため、豪ドル安要因となりました。一方、米国では1月の消費者物価指数(CPI)が依然高水準だったほか、堅調な小売売上高などによって米国経済の強さが示されたことで利上げ期待が高まったことや、日本では日銀総裁候補の植田氏が金融緩和の修正を急がない姿勢を示したことなどから、米ドル高・円安が大きく進展し、結果として豪ドルの対円レートは上昇しました。
金利
ここ2週間の豪州3年国債利回りは、上昇しました。豪州準備銀行(RBA)のロウ総裁が議会証言において、インフレの抑制には政策金利の引き上げが必要との見方を示したことなどが、豪州3年国債利回りの上昇要因となりました。また、米国では1月のCPIなどの物価関連指標や、小売売上高をはじめとするその他の経済活動データ等が軒並み上振れたことから米国債利回りが上昇し、連れて豪州3年国債利回りも上昇(債券価格は下落)しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2023年2月13日~2月24日のオーストラリアマーケット動向』を参照)。
(2023年2月27日)