(※写真はイメージです/PIXTA)

親族で資金を出し合って企業を立ち上げ、売上6億円まで成長させた70歳の社長ですが、企業の株主が増え過ぎたことにより悲惨な末路を迎えることに……。本記事では、70歳社長の事例とともに事業承継の準備について相続に詳しい税理士・公認会計士の小形剛央氏が解説します。

「うまくいっているとき」が、承継準備のタイミング

経営者の多くは、事業がうまくいかなくなってから事業承継を考え始めるものです。しかし、事業承継の検討・実施フェーズに入って初めて表面化する問題もたくさんあります。こうした問題の解決を先送りにして、「事業承継後になんとかすればいい」と考えても、実際にはどうにもならないことが多いのが、事業承継の怖いところです。

 

しかしその一方で、早い段階から事業承継の準備を進めておけば、自社の魅力や存在意義をあらためて見つけたり社員のモチベーションを上げられたりなど、さまざまなメリットもあるのです。

 

会社の将来を決めなければならないタイミングは、いつか必ずやってきます。早いか遅いかというのは人それぞれですが、いずれにせよ来る事業承継を成功させるためには、経営がうまくいっているときから準備をしておくことが不可欠です。

 

すると後継者の育成や、納税準備の資金を用意する十分な時間もできますし、経営状態が良好であれば、税金対策の選択肢も幅が広がります。

 

焦って事業承継をしても、良いことはひとつもありません。少しでも早い段階で準備に取りかかるべきだということをしっかり認識していただいたうえで、事業承継の具体的なメリットについて理解していきましょう。

 

 

小形 剛央

税理士法人小形会計事務所 所長

株式会社サウンドパートナーズ 代表

税理士・公認会計士

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

※本連載は、小形剛央氏の著書『いきなり事業承継成功読本』(日刊現代、講談社)より一部を抜粋・再編集したものです。

いきなり事業承継成功読本

いきなり事業承継成功読本

小形 剛央

日刊現代

経営者にとって「最後の大仕事」である事業承継。しかし、「後継者が見つからない」という理由で廃業を選択するケースも増えており、無事に承継できたとしても、承継後すぐに経営が立ち行かなくなってしまう「失敗例」も多い。…

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録