(※写真はイメージです/PIXTA)

濱田佳代子氏、後藤英之氏、石黒仁氏の共著『リーダーのための動機づけ面接 実践編』より一部を抜粋・再編集し、「デジタル社会に必要な素養」および「デジタル社会を担う人材を育成するリーダーに必要な姿勢」についてみていきます。

「サーバント・リーダーの10の属性」

グリーンリーフ・センター・アメリカ本部の所長を務めたラリー・C・スピアーズが、グリーンリーフの考えをまとめた「サーバント・リーダーの10の属性」を紹介したいと思います。

 

①傾聴(Listening)大事な人たちの望むことを意図的に聞き出すことに強くかかわる。同時に自分の内なる声にも耳を傾け、自分の存在意義をその両面から考えることができる。

 

②共感(Empathy)傾聴するためには、相手の立場によって、何をしてほしいかが共感的にわからなくてはいけない。他の人々の気持ちを理解し、共感することができる。

 

③癒し(Healing)集団や組織を大変革し統合させる大きな力となるのは、人を癒すことを学習することだ。欠けているもの、傷ついているところを見つけ、全体性(wholeness)を探し求める。

 

④気づき(Awareness)一般的に意識を高めることが大事だが、特に自分への気づき(self-awareness)がサーバント・リーダーを強化する。自分と自部門を知ること。このことは、倫理観や価値観ともかかわる。

 

⑤説得(Persuasion)職位に付随する権限に依拠することなく、また、服従を強要することなく、他の人々を説得できる。

 

⑥概念化(Conceptualization)大きな夢を見る(dream great dreams)能力を育てたいと願う。日常の業務上の目標を超えて、自分の思考をストレッチして広げる。制度に対するビジョナリーな概念をもたらす。

 

⑦先見力・予見力(Foresight)概念化の力ともかかわるが、いまの状況がもたらす帰結をあらかじめ見ることができなくても、それを見定めようとする。それが見えたときに、そうはっきりと気づく。過去の教訓、現在の現実、将来のための決定のありそうな帰結を理解できる。

 

⑧執事役(Stewardship)執事役とは、その人に大切なものを任せて信頼できると思われるような人をさす。より大きな社会のための制度を、その人になら信託できること。

 

⑨人々の成長にかかわる(Commitment to  the growth of people)人々には、働き手としての目に見える貢献を超えて、その存在そのものに内在的な価値があると信じる。自分の制度の中の一人ひとりの、そしてみんなの成長に深くコミットできる。

 

⑩コミュニティづくり(Building community)人間の歴史の中で、地域のコミュニティから大規模な制度に活動の母体が移ったのがここのところの人間の歴史だが、同じ制度の中で仕事をする(奉仕する)人たちの間に、コミュニティを創り出す。

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本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『リーダーのための動機づけ面接 実践編』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。

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