よく「万が一のリスクに備えて保険に入っておくべき」といわれます。しかし、「保険は家の次に高い買い物」といわれ、本当に必要なのか、慎重に吟味しなければなりません。本記事では、CFPの小宮崇之氏が、これまでの「保険の常識」に一石を投じる著書『保険の選び方・見直し方 今の保険、このままでいいの?』(ビジネス教育出版社)から、本当に必要な保険だけを選ぶコツ、保険を見直す際のポイントについて解説します。
賃貸で火災保険の付帯サービスを利用するメリット
◆賃貸物件の場合も見直しを
賃貸物件の場合は、ほとんどが不動産会社から火災保険の案内を受け、自動的に加入手続きをさせられてしまうケースがほとんどです。つまり、必然的に少額短期保険会社の保険に入るため、こうした付帯サービスを受けることはできません。
しかし、契約で規定されていない限り、保険会社の変更は可能なので、大手損害保険会社に変更した方が安心かもしれません。今はまだ付帯サービスが充実していることを理由に、火災保険に入る人は少ないと思いますが、住宅にはさまざまなトラブルがつきものなので、多様なサービスが用意されている保険は安心かつ魅力的です。
たとえば、「カギや水まわりのトラブルを経験したことがある」という人も多いのではないでしょうか。
このうち水まわりのトラブルの際、冷蔵庫に貼ってあるマグネット式の広告『カギや水まわりの応急処置はすぐお電話を!』を見て電話をかけ、結果的に「出張料という名目で数万円を請求されてしまった」人も少なくないと思います。
こうしたリスクも火災保険の付帯サービスを使えば、少なくとも出張料と応急処置費用は無料なので、かなり軽減できます。
もちろん火災保険の補償内容の方が大事ですが、こうした付帯サービスがあることを知っておくことも、安心して住宅に住むためには必要です。
小宮 崇之
株式会社コミヤ保険サービス
代表取締役社長
株式会社コミヤ保険サービス
代表取締役社長・CFP(公認ファイナンシャルプランナー)
1987年 神奈川県生まれ。
大学卒業後、信用金庫に入社。金融機関から独立して、中立的な立場からお客様目線で営業をしたいという思いから、保険代理店として独立を決意。まずは保険代理店の経営を勉強するため、外資系保険会社の代理店営業職を経て、損保ジャパンの研修生を5年間経験し、2020年9月に保険代理店として独立。2021年にお客様への正しい情報提供をするため、CFP資格を取得。
現在は損害保険、生命保険の代理店として、日々お客様のために行動している。CFPの知識を生かして法人様、個人様の損害保険、生命保険をお客様目線で、コンサルティングできるのが強み。また中立的な立場からお金に関するさまざまな相談も受け付けている。
株式会社コミヤ保険サービス:https://tk-hoken.com/
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