35歳サラリーマン妻子持ち…知らぬ間に「30年で668万円」の利益喪失も!? 「貯蓄型保険」で損をするワケと「投資」で勝ち組になるワケ【FPが解説】

35歳サラリーマン妻子持ち…知らぬ間に「30年で668万円」の利益喪失も!? 「貯蓄型保険」で損をするワケと「投資」で勝ち組になるワケ【FPが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

よく「万が一のリスクに備えて保険に入っておくべき」といわれます。しかし、「保険は家の次に高い買い物」といわれ、本当に必要なのか、慎重に吟味しなければなりません。本記事では、CFPの小宮崇之氏が、これまでの「保険の常識」に一石を投じる著書『保険の選び方・見直し方 今の保険、このままでいいの?』(ビジネス教育出版社)から、本当に必要な保険だけを選ぶコツ、保険を見直す際のポイントについて解説します。

生命保険の必要性と入り方

◆独身の人は高額な生命保険は不要?

本記事では、生命保険(=死亡保険)について解説していきます。「生命保険はそもそもなんで必要なのか」という点を改めて確認しましょう。

 

生命保険が必要な理由は、世帯主が亡くなった後に家族が生活できなくならないためにお金を残しておく必要があるからです。まずはその点を理解しましょう。

 

では、独身の人は生命保険が不要なのでしょうか。その点について、考えていきましょう。

 

まずは、独身の人が死亡保険に必要かどうかについて、「必要だ」といわれる理由をまとめました。

 

◆(1)葬式費用のために死亡保険に入ったほうがよい?

数百万円以上の貯蓄がある人は、特に保険で備える必要はないと思います。ただ、貯蓄がなかったり、あまりしたくない人は保険に入るのもありでしょう。

 

◆(2)高度障害リスクのために死亡保険は必要?

わかりやすく事例を用いて説明します。学生時代の先輩が外資系保険会社に転職をして、後輩が営業を受けて生命保険に契約した事例です。

 

その外資系保険会社に転職した先輩は、保険を提案する後輩に対して、「仕事柄、営業まわりで原付バイクに乗るため、後遺障害で寝たきりになるリスクがある。だから君もいざという時に寝たきりになった後、親に面倒を見てもらわずにすむよう高額な死亡保険に入ったほうがよい」という提案をして、後輩は納得して生命保険に入りました。

 

しかし、本当にこのような理由で生命保険は必要なのでしょうか。筆者は不要だと思います。多くの生命保険の営業マンは、損害保険を知らないからこうした営業ができるのでしょう。

 

通常、バイクでも車でも社用車は自動車保険に加入しています。その自動車保険のなかに「人身傷害の補償」があります。人身傷害とは、運転中に自分がけがをした時の補償です。もらい事故でのけが、単独事故でのけが、すべてを含みます。

 

さらに、休業補償も付帯していますので手厚い補償です。人身傷害の保険金額にもよりますが、「無制限」で加入していれば、すべての費用(治療費、介護費用、休業補償など)がその保険から支払われます。そのため、特に生命保険は必要ないのです。

次ページ必要な生命保険を見極めるコツ
保険の選び方・見直し方 ~今の保険、このままでいいの?~

保険の選び方・見直し方 ~今の保険、このままでいいの?~

小宮 崇之

ビジネス教育出版社

自分の意志で保険を選ぶ、見直すための知識満載!

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