(※写真はイメージです/PIXTA)

村山和世氏の著書『わが子を不登校・引きこもりにしないための十ヵ条』より一部を抜粋・再編集し、実例とともに子育てにおける「極端な心配症」について考えていきます。

「普通の身体能力の持ち主」なのに歩かなかったワケ

なぜ、普通の身体能力の持ち主の子が二才すぎまで歩かなかったのか……。その理由は、Bさんは椅子に坐っている子が、テーブルの向こう側のものを取ろうと身を乗り出すと、すかさず押さえ込んだりするためと思われた。

 

一緒に電車に乗ったことがあったが、子供というものは窓際で外を見ることを好むし、車両の連結機の動きを眺めたりするのが好きなものだが、彼女は少しでも動いたり座席から立とうとしたりすると―「B介ちゃんダメ!」と叱るのである。

 

だから、子供は不安になり、常に禁止されるから“余計に動かない”ようになったのだ。このような日々のため、歩きだすのが極端に遅くなったに違いない。

 

 

*****

 

村山 和世

 

1945年12月東京生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科西洋哲学専修を卒業。

 

1984年に東京都府中市に個別指導塾を開設。開設当初より、多くの不登校や引きこもり、学力不振などの問題の相談を受け、数十年にわたり、その原因の分析、究明を続けて今に至る。

本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『わが子を不登校・引きこもりにしないための十ヵ条』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

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