(※画像はイメージです/PIXTA)

経済産業省は2023年2月14日、新たな「CEV補助金」(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)について、予算額を「総額900億円」と大幅に増額して実施することを公表しました。本記事では、CEV補助金の内容・手続について、今回の発表の概要も含め解説します。

補助の対象となる費用と補助金額

CEV補助金の対象となる費用は「電気自動車や燃料電池自動車の購入費用」の一部です。

 

◆補助の上限額(原則)

補助の上限額は、原則として以下の通りです。

 

【補助上限額(原則)】

・電気自動車(EV):65万円(高額車両は52万円)

・軽電気自動車(軽EV):45万円(高額車両は36万円)

・プラグインハイブリッド車(PHEV):45万円(高額車両は36万円)

・燃料電池自動車(FCV):230万円(高額車両は184万円)

 

◆補助上限額の上乗せ

また、所定の要件をみたせば、以下のように、補助上限額が上乗せされます。

 

【補助上限額(上乗せの場合)】

・電気自動車(EV):85万円(高額車両は68万円)

・軽電気自動車(軽EV):55万円(高額車両は44万円)

・プラグインハイブリッド車(PHEV):55万円(高額車両は44万円)

・燃料電池自動車(FCV):255万円(高額車両は204万円)

 

補助上限額が上乗せされる要件は、以下の通りです。

 

【補助上限額上乗せの要件】

・所定の外部給電機能があること

・2023年4月1項に初度登録を行うEV・PHEVの乗用自動車については、省エネ法の「トップランナー制度」の「2030年度燃費基準」の対象となる車両(型式指定自動車)であること(前述の通り)

 

「所定の外部給電機能があること」とは、具体的には以下のAまたはBをみたすことをさします。

 

【外部給電機能(いずれか)】

・A.車載コンセント(1500W/AC100V)からの給電機能がある

・B.外部給電器やV2H 充放電設備を経由して電力を取り出せる

 

手続きの流れ

手続きの流れは以下の通りです(一般社団法人次世代自動車振興センターHP参照)。

 

【手続きの流れ】

1. 補助対象車両の購入・リースと登録・届出

2. 補助金交付申請書類の提出

3. 補助金交付申請書類の審査(1~2ヵ月程度)

4. 補助金交付決定(確定通知書発行)

5. 補助金交付(確定通知書発行後1週間程度で振込)

7. 車両等の一定期間の保有(3~4年)

 

経済産業省によると、2023年度のCEV補助金に充てる予算の額は、2022年度第二次補正予算で700億円、2023年度当初案で200億円の、総額900億円とのことです。

 

今後、3月中旬頃に対象車両ごとの補助金額が公表され、3月下旬頃から申請受付が開始される予定です。

 

EVの購入を検討している方は、この機会にぜひ、積極的に活用することをおすすめします。

 

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