(※画像はイメージです/PIXTA)

経済産業省は2023年2月14日、新たな「CEV補助金」(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)について、予算額を「総額900億円」と大幅に増額して実施することを公表しました。本記事では、CEV補助金の内容・手続について、今回の発表の概要も含め解説します。

CEV補助金とは

CEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)は、以下の自家用の車両を購入したり、「充電・水素充てんインフラ」を整備したりした場合に受け取ることができる補助金です。

 

・電気自動車(EV)

・軽電気自動車(軽EV)

・プラグインハイブリッド車(PHV)

・燃料電池自動車(FCV)

・超小型モビリティ、ミニカー、電動二輪

 

なお、補助金を受ける条件として、自動車を災害時の「非常用電源」として可能な限り協力することが要求されています。

公表された「2022年度補正予算事業」のポイント

今回の発表において、変更が加えられたのは以下の2点です。

 

・2023年4月1日以降の初度登録車両について補助条件を変更

・「クリーンディーゼル車(CDV)」が2023年4月1日以降の初度登録車両から補助対象外に

 

とりわけ重要なのは、2023年4月1日以降の初度登録車両についての補助条件の変更です。以下の2つです。

 

【2023年4月1日以降の初度登録車両についての補助条件の変更点】

1. 補助上限額の上乗せの要件を加重する

2. 高額車両(税抜840万円以上)の補助額は通常の補助額の0.8倍にする

 

◆変更点1|補助上限額の上乗せの要件を加重する

第一に、2023年4月1日以降の初度登録車両について、後述する「補助上限額」を「上乗せ」してもらうための要件が加重されます。

 

すなわち、従来の「所定の外部給電機能を有すること」の要件に加えて、2023年4月1日以降に初度登録を行う「EV」「PHEV」の乗用自動車については、新たな要件として、省エネ法トップランナー制度の2030年度燃費基準の対象となる車両(型式指定自動車)であることが加重されます。

 

◆変更点2|高額車両(税抜840万円以上)の補助額は通常の補助額の0.8倍にする

第二に、高額車両(税抜840万円以上)の補助額は通常の補助額の0.8倍に削減されます。

 

これは、自動車メーカーに対し価格低減を促すためです。

 

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