インフレに強い資産は株とゴールド
少なくともインフレには負けないだろうし、そのうえに年間3%くらいは配当が取れるからだ。
預金して何もしないよりは断然いい。いままで日本はデフレだったから預金するのは妥当な選択といえた。けれども、今後はインフレを常に意識しなければならなくなる。
半導体関連株も悪くはないのだが、これもサイクル的な要因から、いまはとても割高となっている。調整局面が訪れると大きく値下がりすると思われることから、いまは手出ししないほうが得策だ。
ハイパーインフレの可能性を感じるとき、われわれ庶民は何を持って対抗すればいいのだろうか。一つは、インフレに非常に強い資産である株である。指数で持ってもいいし、個別株で持ってもいいだろう。基本的に株はインフレヘッジにもなる。その銘柄(会社)が活動している限り、株は生き続けるからだ。
株の次にはゴールドではないか。ただし、ゴールドの場合は儲けもしないし、損もしないという性格を備えているのを自覚しなければならない。
エミン・ユルマズ
複眼経済塾取締役・塾頭
著者画像撮影 Rikimaru Hotta