(※写真はイメージです/PIXTA)

様々な要因によって世界的なインフレが起こり、将来の展望が正確に描けない昨今。自身の資産を守り、未来につなげていくためには、どのような行動を取ればいいのでしょうか。複眼経済塾の取締役・塾頭、エミン・ユルマズ氏が、著書『エブリシング・バブルの崩壊』(集英社)から、世界経済の展望と、日本経済に潜むチャンスについて解説します。

インフレに強い資産は株とゴールド

少なくともインフレには負けないだろうし、そのうえに年間3%くらいは配当が取れるからだ。

 

預金して何もしないよりは断然いい。いままで日本はデフレだったから預金するのは妥当な選択といえた。けれども、今後はインフレを常に意識しなければならなくなる。

 

半導体関連株も悪くはないのだが、これもサイクル的な要因から、いまはとても割高となっている。調整局面が訪れると大きく値下がりすると思われることから、いまは手出ししないほうが得策だ。

 

ハイパーインフレの可能性を感じるとき、われわれ庶民は何を持って対抗すればいいのだろうか。一つは、インフレに非常に強い資産である株である。指数で持ってもいいし、個別株で持ってもいいだろう。基本的に株はインフレヘッジにもなる。その銘柄(会社)が活動している限り、株は生き続けるからだ。

 

株の次にはゴールドではないか。ただし、ゴールドの場合は儲けもしないし、損もしないという性格を備えているのを自覚しなければならない。

 

エミン・ユルマズ

複眼経済塾取締役・塾頭

著者画像撮影 Rikimaru Hotta

本連載は、エミン・ユルマズ氏の著書『エブリシング・バブルの崩壊』(集英社)から一部を抜粋し、再構成したものです。

エブリシング・バブルの崩壊

エブリシング・バブルの崩壊

エミン・ユルマズ

集英社

不安定な社会情勢のなかで、日本の投資家はどのように資産防衛・運用を行えばよいのでしょうか。今後の世界経済に大きな影響を与えるであろう「エブリシング・バブル」と呼ばれる米国発のバブルと、その周辺事情について解説。

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