還暦トレーニー「チートデイは効果的か?本当に脳を騙せば減量停滞期を抜け出せるか」

「プラトーを打ち破れ」の悶え①

還暦トレーニー「チートデイは効果的か?本当に脳を騙せば減量停滞期を抜け出せるか」
(※写真はイメージです/PIXTA)

減量期、体重が5%以上減ると、体は恒常性を維持しようとして代謝能力を落とし、消費エネルギーを抑える「停滞期」がやってくる。還暦から筋トレを始めた城アラキ氏が著書『負けない筋トレ 還暦から筋トレにハマったら、「肉体」と「人生」が激変した!』(ブックマン社)で解説します。

目に見えぬ頑固な70㎏防衛ライン

■停滞期がやってきた

 

滞期のことを「プラトー(plateau)」という。語源は高原。その名の通り、同じトレーニングをやっているのに、後退もないが進歩もしない、まさに平らな高原状態のことだ。

 

本連載を書き始めて1ヵ月ほどで体重は2㎏のダウン。目標は体脂肪率10%前半のシックスパック! あと残り2ヵ月で4㎏の減量を申し渡されたがこの調子ならなんとかなりそうと思っていた。

 

ところが、1ヵ月が過ぎ体重は70㎏からピクリとも動かない。私の場合、夜から朝でだいたい1㎏の差が出る。面白いことに前日の夜、1㎏以上増えても朝になるとちゃんと70㎏までは落ちる。

 

逆に前夜がほぼ71㎏なので、少々おまけして翌朝は念願の60㎏代にならぬかと思うが、これが叶わない。さながら目に見えぬ頑固な70㎏防衛ラインが張られているかのように跳ね返してくる。

 

「これが停滞期というヤツね」と、最初はノンキに構えていたが、さすがに1週間2週間と続くと焦ってくる。

 

食事記録にない「冷蔵庫を開けたときのつまみ食いの一口がいけない」とか「水が足りないんじゃないか」とか「カロリー制限と決めているのに、ときどきは低糖質と低脂質の間で行ったり来たりになっているからダメなのかも」と、どんどん悩んでくる。

 

しかし、問題が体重だけなら諦めもする。なんなら原稿アップの方を少し後にずれこませ、その間に減量すればシックスパックもなんとかなるだろう。と、ずるいことを考えていた。

 

■体重は落ちないのに筋力だけは落ちる

 

ところが、減量するしたがってトレーニングで上げるウエイトが落ちてくる。これが思いのほか悲しい。まったくの初心者なら1年で挙上重量も10㎏、20㎏と簡単に増える。しかし還暦トレーニーともなれば、ベンチプレスで1年10㎏を増やすのは増量期でもまず不可能だ。

 

たとえば「SEIBUGYM」でのトレーニング。今まではベンチプレス62.5㎏を10回は多少の余裕を持って上がっていた。もう少しでウエイトを増やしても大丈夫そうだ。ゴールドジムの自主トレでも75㎏5回が見えてきた。ところが、減量が停滞するのと同時に筋力もどんどん落ちてくる。その理屈はわかる。

 

摂取カロリーが減る→エネルギー不足になって力が出ない→力が出ないから筋肉への刺激も弱い→筋肉自体が細くなる→筋力と筋断面積は比例するからいっそう力が出ない。

 

厳密にいうとそんなに単純なことではないのだろうが、トレーニングの密度が落ちる気がするのは確かだ。

 

ここで挙上重量をなんとか死守しないと負のスパイラルに入ってしまう。しかし、どうしても力が出ない。筋力だけではない。6回、7回までは上がっても、そこから先を粘る気力が湧き出てこない。

 

多分、心のなかで「減量中でエネルギー不足だもんしかたないよ」と悪魔が囁いているのも原因だ。ここを頑張らねばと悶えるが、どうしてもダメだ。自分が思いっきり無力に思える。挙上重量が落ちてくると、この1年の努力が、すべて無駄になったような気にさえなる。

 

別に筋力にはこだわらないのだ。それならせめて見てくれで変化があればまだ救われる。ところがこれもたいして変わらない。体重は落ちないのに挙上ウエイトだけは落ちる。しかも見た目も変わらない。まったくの四面楚歌。

 

あたり一面、出口も見えぬ真っ暗闇な気分だ。

 

「何も見えない、真っ暗な絶望の海だからこそ、明るいときは見逃していた小さな小さな希望の灯が見える」

 

と、昔は自分で原作に書いた。我ながらノンキに無責任を言ったもんだ。実は残された希望の灯があることは知っている。ただし、その灯が本当に希望の灯なのか、それとも、甘い歌声で船人を誘い、巨岩に誘い込んで船を沈めるローレライが手にする灯なのか、迷いに迷っていた。そう、「チートデイ」(ダイエット中に設ける「好きなものを自由に食べる日」)である。

 

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本連載は、城アラキ氏の著書『負けない筋トレ 還暦から筋トレにハマったら、「肉体」と「人生」が激変した!』(ブックマン社)より一部を抜粋し、再編集したものです。

負けない筋トレ

負けない筋トレ

城 アラキ

ブックマン社

『ソムリエ』『バーテンダー』など、数々のお酒にまつわる傑作漫画の原作を手掛けてきた著者は自他ともに認める酒呑みであり、美食家だ。3日に一度は暴飲暴食。仕事柄、1日の歩数が500歩なんてザラだった。運動もしない日々を…

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