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筋トレは本人が思っている以上に体には負担
■トレーニングの敵とどう戦うか
減量停滞期や内臓トラブルの他にもトレーニングの敵はいろいろある。これは還暦トレーニーに限らない。
・風邪──これは今回ではないが、昔から6月になると必ず体調を崩した。季節の変わり目で自律神経が乱れるせいかもしれないが、いちばん困るのはトレーニング再開時期の見極めだ。去年の6月はこれを見誤った。
37度程度の微熱がグズグズと続き、咳も止まらない。なんとか咳が治まるまで1週間はかかった。ちなみに私、「風邪の効用」を信じているので、基本的には風邪では医者に行かない。熱が出たら出切るまで待つ自然治癒派だ。
まだ少し咳は残ったが、1週間してトレーニングを再開した。筋力は1週間程度ではさほど落ちないが、2週間以上トレーニングを休むと、取り戻すには約3倍以上の時間がかかるという説があったからだ。ところがトレーニングを再開して再び発熱。しかたがないのでさすがに諦めて医者に行って薬をもらった。
こじらせた風邪は面倒だ。結局、完全に回復するまでに2週間以上もかかった。こんなことなら無理にトレーニングをすべきではなかった。
しかし筋力の回復は思いのほか早く、食欲の回復と同時に2週間もかからず元のウエイトが扱えるようになった。この風邪には後日談がある。風邪が治ってすぐ、毎度のCT撮影があった。CTを見てみると、軽い肺炎の痕跡が見つかったというではないか。あの風邪、肺炎だったとは……。ちなみにこのときの風邪はコロナ流行のずっと前のことだ。
筋トレは本人が思っている以上に体には負担をかけている。風邪が完全に治り、ベッドで寝ているのが我慢できないほど元気になっても、もう1日は様子を見た方が、かえって長引かせない気がする。
ともあれ、風邪は引かぬがいちばん。私が葛根湯をジムでも持ち歩き、アルコールのジェルで必ず手を殺菌するようになったのも、このときの風邪以来だ。
・ケガ──物理的な外傷はもちろんだが、筋疲労による痛みや張りはかなりのダメージになる。足のマメひとつでも、意識が痛みの方に向かって挙上することに集中できないのだ。
しかも、筋肉のコリや痛みは必ず左右どちらか一方に偏って出る。休むほどの痛みではないが、たとえばスクワットなどでは痛い方の腰や膝を無意識のうちにかばうせいか、体を沈めるときに上体がよじれる。これは左右のバランスを一層崩し、痛みを長引かせる。
トレーナーさんが付いていれば種目を変え負担のかからぬマシンなどを選んでくれるはずだ。ひとりでトレーニングをするなら、思い切って重量を普段の半分ほどに落とし、ストレッチをやる気持ちで丁寧に動くのもいい。それでも痛みが残るなら勇気を持って休養というのがいちばんなのはわかっている。が、これがなかなかできないからジレンマなのである。
・二日酔い──「そこまで飲むな」と言われれば返す言葉もないが、大人だから断り切れない酒の席もある。軽い二日酔い程度ならウエイトは半分ほどに落とすがトレーニングは休まない。多分、あまり筋肥大の効果はない。それでもしばらくして汗が出てくると気分が持ち直す。
ちなみに、筋トレ後に酒を飲むと筋合成の3割が阻害されるという説も見かけた。こういう数字の根拠はほとんど明示されていないが体に負担をかけるのは確かだろう。
アルコールの過剰摂取は脂肪分解も妨げるともいう。筋肥大や除脂肪というと筋肉ばかりに眼が行くが、いちばん働いているのは内臓だ。数字の根拠はともかく、トレーニングの日と、トレーニングの前日は、極力酒は飲まなくなった。結果、なかなか飲むタイミングがない。筋トレで酒の量が減るというのも、思いがけぬ効用ではある。