1ドル=130円から円安になった場合
一方、為替が円安に向かうと
●円資産2.5億円→10年後に3.36億円
●ドル資産190万ドル→10年後に343万ドル=5.15億円
で、合わせて8.51億円になります。
円安効果でドル資産が伸びるので、円資産とドル資産を合わせると、非常に高いパフォーマンスを記録します。国際分散投資には、こういった効果も期待できるのです。
これこそ、私が目指す「長期の国際分散投資」の考え方なのです。円のまま持っていると円安が進むことで物価は上昇し、資産価値は目減りしてしまいます。流動性の低い土地のままだと、相続時に苦労するかもしれません。
日本の富裕層最大の課題は「相続」であるだけに、債券や株式、保険などを使った海外ドル建て投資にチャレンジすべきなのです。
また、ETFや投信を通して、世界のさまざまな国や資産、商品に簡単に投資することができます。しかし、それらのほとんどのファンドはベンチマークと同じか、アクティブファンドでもそれを上回ることを目指すだけです。
これだと、ベンチマークがマイナスのときは、ファンドもマイナスになってしまいます。
そうではなく、指数がマイナスのときでも、プラスの運用成績を弾き出せるような「絶対リターン」を追求するヘッジファンドや金融商品が海外には多数あります。
円資産だけで持つのではなく、そういった海外の金融商品も組み入れてインフレ率に負けないパフォーマンスを目指すのが、インフレ・円安時代にすべき資産運用だと考えています。
世界第2位の家計資産を抱える日本
日本には世界第2位の家計資産があるものの、内向きになり投資に向かわないこの状況は、決して健全と言えません。
円安が加速する局面では、そのまま日本円で持っていても、資産価値は棄損していくばかりです。国際分散投資で増やす方向を考えてください。そのためのサポートに私も尽力いたします。
香港で投資を実行できるライセンスも保有し、日本ではリーチできない金融商品にリーチし、マーケットを見て投資戦略を組み立てられるのが最大の強みであり、最新の金融商品を顧客の手足の代わりとなり見つけ出し、案内もできます。
私をうまく使って、皆さまの資産運用に役立ててください。
長谷川 建一
Wells Global Asset Management Limited, CEO/国際金融ストラテジスト<在香港>