(※写真はイメージです/PIXTA)

昨年の暮れから今月にかけて2023年の「びっくり予想」が花盛りです。年初に改めて経済環境や株式相場について客観的な視点でとらえ直すことは有意義なことです。その一方で現実的にはこうした大胆な予想はおおむねその通りにならないことが多いことも念頭に置くべきでしょう。ただ、予測がつかない世界情勢をどう読むかのヒントにはなるはずです。

米調査会社の10大リスクは1位ロシアと2位中国

米調査会社のユーラシア・グループは2023年1月3日、2023年の「世界の10大リスク」を発表しました。1位に「ならず者国家ロシア」、2位に「『絶対的権力者』習近平」を挙げています。

 

ロシアのについては、ウクライナに対する戦争が思うような結果に結びついておらず、その屈辱から世界で最も危険な「ならず者国家」へと変貌し、世界全体にとって深刻な安全保障上の脅威になると予測しています。

 

一方、中国の習近平国家主席(共産党総書記)については、2022年10月の共産党大会で毛沢東依頼の比類なき存在となったとしつつ、習近平氏が唯一無二の存在になったことで彼を制約するチェック・アンド。・バランスがほとんどなく、大きな誤りを犯すリスクが増大していると分析しています。

 

2023年「世界の10大リスク」

①ならず者国家ロシア
②「絶対的権力者」習近平
③「大混乱生成兵器」
④インフレショック
⑤追いつめられるイラン
⑥エネルギー危機
⑦世界的発展の急停止
⑧分断国家アメリカ
⑨TikTokなZ世代
⑩逼迫する水問題
(出典)ユーラシア・グループ

「日経平均3万5000円」は本当にあるか?

西村証券のチーフストラテジストの門司総一郎氏の「2023年びっくり10大予想」は2022年12月23日に発表されました。

 

「昨年の予想は3勝5敗2分となりました」2022年のびっくり10大予想の振り返りから始まり、「日経平均高値3万5000円」とあり、こう解説されています。

 

「消費者向けサービスがダメでも、宇宙開発・環境関連・安全保障関連など、製造業のなかには期待できる企業が多くあります。こうした企業を中心に、日経平均株価は高値3万5000円と予想しています」

 

その他、「国連改革、日本が常任理事国入り」「統一地方選挙後に岸田首相が辞任、菅前首相が返り咲き」「阪神タイガースが日本シリーズ制覇」など10項目を予想。

 

「2023年のびっくり10大予想」

①日経平均株価の高値は35,000円
②国連改革、日本が常任理事国入り
③統一地方選挙後に岸田首相が辞任、菅前首相が返り咲き
④財政再建元年
⑤化石燃料の価格高騰で再生可能エネルギーへのシフト早まる
⑥再生可能エネルギーへのシフトによる原油価格暴落からウクライナ戦争終結
⑦やっぱりデフレがいい
⑧インドに注目
⑨阪神タイガースが日本シリーズ制覇、阪神関連株が買われる
⑩サツマイモブームで関連株が上昇
(出典)西村証券

 

昨年のびっくり予想で「ロシアのウクライナ侵攻」を的中させた大和証券は「ウクライナの事実上の勝利による早期戦争終結」と「ロシアの核兵器使用による拡大」と両方の予測をしています。アメリカについては共和党が分裂して「トランプ新党結成」、中国については「中国ゼロコロナ政策、緩和から再強化へ逆戻り」、日本については「資産倍増計画と出口戦略に日銀ETFを活用」など10項目。

 

三菱UFJ証券は「中国の不動産市場の急回復」「米中の対立構造の急激な悪化」「1ドル=100円を下回る円高」「原油価格120ドル以上に」など7項目を予想しています。

 

当るも八卦、当たらぬも八卦。2023年の世界、日本はどうなるでしょうか。

 

GGO編集部

 

 

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