FCなのに自由すぎて「孫FC加盟店」も出現…「業務スーパー」が加盟店の自由闊達な経営を認める「あまりに合理的すぎる」納得の理由

FCなのに自由すぎて「孫FC加盟店」も出現…「業務スーパー」が加盟店の自由闊達な経営を認める「あまりに合理的すぎる」納得の理由
(※写真はイメージです/PIXTA)

「業務スーパー」は、どこも真似できない商品のラインナップと驚くほどの低価格で注目を浴びており、物価高が深刻化するなか、小売業界における存在感をますます大きくしてきています。いったいどのような経営が行われているのでしょうか? 本連載では小売り・流通関係に精通しているジャーナリストの加藤鉱氏が、著書『非常識経営 業務スーパー大躍進のヒミツ』から、業務スーパーの型破りな経営戦略について解説します。

 

考えるべきはFC本部と加盟店がそれぞれどう進化するか

「それとFC本部の考え方というのは、限界があるのです。言い方は悪いのですが、加盟店さんが知恵を出して『これがいい』とリスクを恐れずトライして結果が良かったものは、逆に本部が学ぶべきだと思います。そうした考え方をせずに、『全部本部のことを聞きなさい』と突っぱねるならば、流通モデルの"限界"にぶち当たってしまいます」

 

業務スーパーフランチャイズ一覧
[図表1]業務スーパーフランチャイズ一覧

 

それでは沼田はセブン-イレブンをどういう企業だと捉えているのだろうか。

 

「セブン-イレブンの考え方というのは、米国の考え方そのものです。『最初に決めたものは絶対です』とFC本部がかたくななのは、本部の私利私欲を満たしたいがためだけのものです。そうでなくして、FC本部と加盟店それぞれが進化するにはどうすればいいのか。それを考えるのが大切です。加盟店さんの申請を常に認めるわけでないですが、忌憚なく話し合わなければなりません」

 

FC本部と加盟店の関係とはそういうものであって、話し合う前から「駄目」と言うのは言語道断だと沼田は結んだ。

 

 

加藤 鉱

作家・ジャーナリスト

 

非常識経営 業務スーパー大躍進のヒミツ

非常識経営 業務スーパー大躍進のヒミツ

加藤 鉱

ビジネス社

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