「FC本部の考え方」には限界がある
神戸物産創業者の沼田昭二に長時間取材をした際、私は業務スーパーの加盟店オーナーの声を伝えた。
「もうそろそろ業務スーパーも1000店舗になる。そうすると必然的に現行のビジネスモデルでは飽和状態を迎える時期が訪れる。それをブレイクスルーするためには加盟店側としては、さらなる小さな商圏で展開するモデルが必要で、それを考えてもらいたいと言われていました」
沼田は肯きながらこう言った。
「規模感や飽和状態のなかで、新たなビジネスモデルの開発は当然すべきことだと思います。たとえば3000アイテムが1500アイテムになっても、全体ニーズの8割は取り込んでいるはずなのです。そうした部分については臨機応変に対応すべきと考えます。」