FCなのに自由すぎて「孫FC加盟店」も出現…「業務スーパー」が加盟店の自由闊達な経営を認める「あまりに合理的すぎる」納得の理由

FCなのに自由すぎて「孫FC加盟店」も出現…「業務スーパー」が加盟店の自由闊達な経営を認める「あまりに合理的すぎる」納得の理由
(※写真はイメージです/PIXTA)

「業務スーパー」は、どこも真似できない商品のラインナップと驚くほどの低価格で注目を浴びており、物価高が深刻化するなか、小売業界における存在感をますます大きくしてきています。いったいどのような経営が行われているのでしょうか? 本連載では小売り・流通関係に精通しているジャーナリストの加藤鉱氏が、著書『非常識経営 業務スーパー大躍進のヒミツ』から、業務スーパーの型破りな経営戦略について解説します。

 

「FC本部の考え方」には限界がある

神戸物産創業者の沼田昭二に長時間取材をした際、私は業務スーパーの加盟店オーナーの声を伝えた。

 

「もうそろそろ業務スーパーも1000店舗になる。そうすると必然的に現行のビジネスモデルでは飽和状態を迎える時期が訪れる。それをブレイクスルーするためには加盟店側としては、さらなる小さな商圏で展開するモデルが必要で、それを考えてもらいたいと言われていました」

 

沼田は肯きながらこう言った。

 

「規模感や飽和状態のなかで、新たなビジネスモデルの開発は当然すべきことだと思います。たとえば3000アイテムが1500アイテムになっても、全体ニーズの8割は取り込んでいるはずなのです。そうした部分については臨機応変に対応すべきと考えます。」

 

非常識経営 業務スーパー大躍進のヒミツ

非常識経営 業務スーパー大躍進のヒミツ

加藤 鉱

ビジネス社

ロイヤリティがなんと破格の1%!? なぜこの値段? なぜ牛乳パックに羊羹? なぜ急拡大? 毎日が型破りな業務スーパーが大人気な理由 売上高3,408億円、営業利益236億円、8期連続の増収増益、(2020年10月期決算)! あ…

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